今日から(突然)始まった温泉むすめのラジオ、「こちら温泉むすめ観光案内所」を聞いて思ったことなんですけども。
私たちが日常生活の中に趣味を取り入れているのって、『「ただいま」と言える場所を増やしている』ということなのかな、と思ったので、今日はそんなお話。
私たちが「ただいま」と言う場所って、今住んでいる家とか、”実家”ではないでしょうか。
外に出て、多少は緊張やストレスを抱えているところを、自分の”ホーム”に戻ってくることで気を緩められる、安息できるという要素があると思うのです。
ただ、実際の家って、どうでしょうか。
100%安らげるかというと、決してそうではないですよね。
ストレス社会で生きなければならない私達だから。
だから私たちは、外でも内でもない、別のベクトルで心が安らげる場所を求めているのではないかと思うのです。
東京に、私が勝手に『東京の実家』と呼んでいる、「シャッツキステ」という喫茶店があります。
メイドさんがお給仕する喫茶店で、ジャンルとしてはメイド喫茶の一種ではあるのですが、いわゆるメイド喫茶的な給仕はほとんどなく、出迎えのあいさつもおかえりなさいませではなく、「ようこそいらっしゃいました(おいでくださいました)」だったりします。
www.schatz-kiste.netこの喫茶店は、オタク文化の中心地・秋葉原にあって、長年その文化とともに歴史を重ねてきたということもあり、
”オタクでも心を安らげながら、いつまでも滞在できる空間”
を醸成していて、とても居心地が良いんです。
東京に行った際は、ことあるごとに訪れて、癒しのひとときをいただいています。
もし、人生に疲れてにっちもさっちもいかなくなったときは、ここで一日過ごすことに決めている、そんな『東京の実家』です。
そして、導入として取り上げた「温泉むすめ観光案内所」のラジオ内では
『草津よいとこ またおいで』
というキャッチコピーが紹介されたのですが、温泉地も、『ただいま』と言って帰ってくることができる場所じゃないかなあと思いました。
温泉地って、本当にあったかくてですね。
”来てくれる人を温かく迎えてくれる”場所で、一度行った温泉地にまた行きたくなる。
そして、迎えてくれる人たちも『またおいで』と言ってくれるんですよね。
また訪れたら「おかえり。」と言ってくれる。
それが一つの、温泉のあったかさ、なんだと思います。
「ただいま」と言える場所は、実際の場所には限りません。
最近は少しご無沙汰になってしまいましたが、オリジナル創作オンリーの同人誌即売会「コミティア」。
ここでは、出展さえしていれば毎回お邪魔するサークルさんがあって、毎回お話しした後に、最後にサークルの方が『行ってらっしゃい!』といって送り出してくれるんですよね。
これもある意味で”ホーム”と言えるなあと思ったりもしています。
また、コンテンツや作品、同じものを好きな同好の集まりも”実家”というホームになり得ます。
『CLANNADは人生』じゃないですけども。
自分が好きなジャンルの界隈って、そこにいると自分のホーム感があって、やっぱり安心感がありますし、人生の支えになったような作品は、『この作品に戻ってくれば間違いない』という安心感があったりするものです。
また、特にアイドルさんのファンだったり、声優さんのファンが個人的には身近ですが、同じような人を好きな人の集まりというのも、いごこちの良さがあってですね。
それも一つの”実家”という集合体になっているような気がします。
よく言及されるスフィアの『”実家”感』も、その最たる例じゃないかなと。
さて、思いついたことをとりとめもなく、ジャンルの脈絡もなく縦覧して書いてきました。
これは私の、突飛な解釈の一つですが。
趣味は心をよりよくしてくれるものであり、拠り所でもある、実家、ホーム…
『「ただいま」と言える場所』
なのではないか、というお話でした。
今回、ここで取り上げた私の”実家”のうち、いくつかはちょっと辛い状況に置かれていたりして、心がキュッとする瞬間もあります。
もし、個人でできることで何かできるのであれば、その実家を守るために何かできたら…と思ったりする今日この頃です。
「ただいま」と言える場所は、いつまでもあってほしいものですよね。
心に安穏を与えてくれる”実家”に、感謝を。
そして、また帰れるようになったら、笑顔で、元気に「ただいま!」と言えるように。
♪ 今日はこんな音楽どうでしょう