つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

なんのために

大きな世界の転換があった、この数か月。
その転換は、今も続いている、といったほうが適当でしょうか。
当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり、多くの人が影響を受けています。

娯楽のあり方も、色々考えなければならなくなりました。
イベントは軒並み中止。
旅行をするのも、何もかもが自由で着の身着のままの旅、という状態にはほど遠い。
いつもそこにあったような楽しみ方が、今はできない。

旅行や、イベントの分野では、感染症によるリスクと、お金の話ばかり耳にするようになりました。
「健康のリスクを取ってまで、それをやるべきなのか」
「行政が出した指針に沿った場合、保障はどうするのか」
本当に、毎日そんな話ばかり、聞いているような気がします。

ただ、そこからは大事なものが、抜け落ちてしまっているような気が、したんですね。

娯楽って、なんのためにあるのか。
それは、ストレスだらけのこの世を生きる中で、心の拠り所になるものではなかったでしょうか。
疲れてクタクタになって帰ってきたとき。
にっちもさっちも行かなくなって、もう駄目だとなったとき。
娯楽があるから、私たちは生きていける。


この半年、不安だったけど、私はこの半年を歩ききることができました。
これは本当に、娯楽の力があったからこそだと思っています。

この半年間で、いくつかの新たなものや人を知ることができました。
既に知っていても、新たな側面を見ることもできました。
決してお金だけではなく。
自分たちのことだけ考えているでもなく。
接触れることはできないけれども、遠く離れているけれども、でもその空間はつながっている誰かのことを考えて、元気を、勇気を、前に進む力を届けようとする。
そんな人々に、救われていました。
救われ続けていました。

本当につらい、厳しいときに、寄り添ってくれることが、どれだけありがたいことか。

 

この先、娯楽の分野もどうなっていくかわかりません。
今の形そのまま、というのも、難しいでしょう。
ただ、不変でいられるものなんて、なにもないんですよね。

だから、私は、娯楽の力を信じることにしました。
娯楽が持つエネルギーって、計り知れないじゃないですか。
それがときには、世界中を動かす力になる。

それだけエネルギーがあることですもの。
一度や二度倒れたぐらいじゃへこたれない。
何度も何度も立ち上がって、また娯楽の力で私たちを救ってくれるんじゃないでしょうか。
形は変わるかもしれないけど、きっと楽しみをくれる。
そこは変わらない、はずです。