つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

今になって振り返る、ナナシス「EPISODE 4.0 AXiS」で感じたこと(大きなネタバレはなし)

私にとって、ナナシスはいつも”ジェットコースター”です。
あるときは歓喜にわき、あるときは本気で憤り、あるときは充実感を得る。
まさにその繰り返し。

 

感情の起伏が大きくなったエピソードはいくつかありますが、その一つが『AXiS』でした。

2019年の初頭、茂木総監督が、ナナシスの新たな動きを「核弾頭」と形容し、支配人がワクワクしていたところに打ち込まれたのが、AXiSでした。

セブンスシスターズと同じ声を持った6人によるダークサイドユニットが登場する」ということで、当時のナナシス界隈は荒れに荒れ、賛もあり否もごちゃまぜになり、否のほうが多いかなという状況でした。
私は、やはりニコルが好きですし、セブンス自体も好きでしたし、展開もセブンスがしてきたことの系譜を根底から覆すようなものでしたので、完全に”否”の側で、一時期はナナシスの情報を全く入れないようにしていたほどでした。

 

しかし、ナナシス5thライブが夏に開かれるということで、『音楽やキャストは何も悪くない』ので行くことにはしていて。
それで、公開されていたもののずっと読んでこなかったEP4.0 AXiSを、ライブ直前に読むことにしたんですね。

 

確かに、暗いし、どす黒いし、明るい話ではありませんでした。
ただ、不思議と、最後まで読めて。
やりかたの善し悪しは別として、AXiSは思ったより変なことはしてない。
しかも、私は777☆Sより、AXiSの論理のほうが正直しっくりきた。

AXiSが持っていた要素は、悪ではなく、現実だったんです。

もしかすると、これを学生時代に読んでいたら、777☆Sを純粋に応援できたでしょう。
ただ、哀しいかな、社会に出て色々なことを経験してしまっています。
どす黒い部分も、嫌なことも、たくさん経験しています。
その身にとって、AXiSがやっていることは、えげつないかもしれないけれども、社会で生き残るためのやりかたなんですよ。
実際の社会も、これと同じぐらいえげつない。

それと比べると、777☆Sは、まだ若い。
若さや勢いや努力や、そういったもので乗り切ろうとしている。
その二つを比べたとき、私はAXiSのほうにより現実への近さがあるなと、思ってしまった。

 

あれだけ大きな波乱を巻き起こしたにもかかわらず、5thライブが終わったあたりから、AXiSどうこうという話題は下火になりました。
EP4.0自体が、色々なフックを残しながらも、割としっかり終わっていたからなんだとお思います。

 

あれから、まる2年は経たないものの、足かけ二年は経ってしまいました。
あの頃はちょうど、Le☆S☆Caのキャストさんの入れ替えもありましてね。
ナナシスは、一定の期間に一気に要素を詰め込んでくるコンテンツだなあと思っていますが。
”核弾頭”の発表から、5thライブまでは、本当に濃密な時間だったなあと、思います。