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群馬在住ヲタクのネット書斎

麻倉ももさん、ありがとう~LAWSON presents 麻倉もも Live 2020 "Agapanthus" 一日目を経て~

麻倉ももさんのライブ”Agapanthus”(アガパンサス)の一日目に参加してきました。

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けいい 

様々なライブが企画され、そして消えていった2020年。
TrySailメンバーでは、コロナ後最初のライブとなりました。

ライブの注意事項に

ジャンプや呼吸が乱れるような動きは禁止とさせていただきます。

 という記載があり、『それ、もちょ相手なら全員アウトなのでは?』という心配もされたり。

実は、4月のライブには私自身は申し込んでいませんでした。
今回も、開催されるかどうかは、正直未知数。
それでも、この状況でやってくれるのであれば行こう、と思っていて。
一日だけ、参加させていただけることになりました。

もちょのソロ曲は、5月のアルバム「Agapanthus」発売がきっかけで聞き始めて。
聞いてみると、いい曲が多いんです。
しかも私はバラード曲が大好きなので、方向性からすると、トラセの3人の中で一番合致する曲風かもしれません。

というわけで、もちょソロの現場としては初でしたが、聞きたい曲もある中での参戦と相成りました。

 

開演前に、周りから

「この前のライブはスフィア全曲ライブが最後」
「私はデレ大阪が・・・」
という会話を耳にし、ああ、みんなそうなんだな・・・と思いもひとしおに、ライブの開始を待ちました。 

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らいぶだよー 

開幕の「Agapanthus」で正面ステージから登場した麻倉さん。
ただ、なんだか様子がおかしい。
声も全然出ていない。
なんでだろう。

泣いていました。
泣かないと言われるもちょが。

ピンク一色のペンライトで埋まった客席を見て、感極まって涙を浮かべながらの歌唱。
もう、この時点で胸がいっぱいになりました。
客席を桃色で埋める一員であれてよかった。

流石なのは、涙で声が出ていないのに、振付けはしっかりしているところ。
そしてただでは転ばない。
次第に声が戻ってきて、曲の最後にはほぼちゃんと歌えていました。
TrySailの中でいちばん強いのはもちょ」という話も聞いたことがありますが、ここでもちょの強さを見ました。

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そこから、立て続けに「スマッシュ・ドロップ」「カラフル」「トキメキ・シンパシー」と、勢いづく楽曲を披露。
この「カラフル」は、事前に振り付け動画が公開されていて、みんなで座った状態で振りコピをしながら謳いました。
序盤にこの曲をやってくれたことで、『あ、振りコピしていいんだ(できるんだ)』という感覚が、共有されていったと思います。

ライブ前って、立てないから辛い、声が出せないから辛い、結局制約があるライブだから本来のライブじゃない、みたいなマイナスの感情が、このライブに限らず渦巻いていたと思うんですよ。
でも。

立てないけど、声は出せないけど、座ってても振りコピはできる。
手を高くは上げられないけれどもレスポンスはできる。
そんな雰囲気が醸成されていきました。

 制約の範囲内でもできることはできるんだよということを、もちょに教えられました。 

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MCでは、もちょから、自粛期間や今年抱えた不安についてが語られていきます。
桃色に染まった会場を見渡しながら、一つ一つ、自分の言葉で伝えていこうとするもちょの言葉を、ただただ受け止めていました。


続いては、しっとりと控えめな可愛さが伝わる「"さよなら"聞いて。」「Twinkle Love」「ずっと君のことが好きなんです。」

可愛さ振り切るとこうなるんですね、ステージングって。
それも、ただただ可愛いだけじゃなくて、完璧な可愛さ、可愛さの極北といった感じで。
あと、Twinkle Loveのときの至近距離Peachyカメラが反則でした、なにあれ。
他の人が似たようなことやってるのは見たことがあるけど、正直破壊力が段違いでした。

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次。
「さよなら観覧車」のイントロが聞こえた瞬間、『来てしまった・・・』と思いました。

すべてのことに意味があるなら今すぐ誰か教えてくれませんか

 歌詞が今の状況に重なる部分があって、涙が浮かびました。
そして次の曲が

「今すぐに」

一、二を争うくらい好きなもちょ曲。
ホント啜り泣き状態になって、最後のサビまでペンライトが振れませんでした。
あんまりステージとかが見れていません。
珠玉のバラードが重なり、さらにその歌詞を何度も何度も反芻して。
今、これらの曲が歌われている理由を噛みしめるように受け止めました。

今すぐに会いたい本当は こうやって思いは募るんだね

 

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そして、そこから繋げる「Good job!」
ほぼ泣き笑いみたいな感じで、センターステージに向かってGJポーズで答えました。

そして、もちょのMCと幕間映像で、今回のライブのコンセプトが
『会えない日々と手紙』だということが分かってきます。

 

 

そしてここからがテンション上げタイム。
スタートはデビュー曲の明日は君と。
これは高まらずにはいられませんでした。
そして続けざまに放った一撃が、もちょロックの神髄「秘密のアフレイド」
最高に最高でした。
UO持ってたらバッキバキに折って高まりたかった。
制約がなければガンガン飛んでガンガン叫べる曲だなあと思いながら、着席多動勢になっていました。 

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そしてもちょのクラップタイムで、更に会場のボルテージが上がっていきます。
ここでクラップの練習もしながら、椅子に座りながらも楽しめることを再度示してくれて、後半への盛り上がりへと繋がっていきます。

 

 

「後半戦いくよー!」の掛け声から、立て続けに繰り出される濃密な曲たち。
コールができないのでクラップで答える「Shake it up!」
確実に会場の温度が上がったことが分かった「トクベツいちばん!!」
ファンのコールが流れることで頭抱え勢が続出した「妄想メルヘンガール」
ホントこの曲はコールしたい・・・
そして「Fanfare!!」のM・O・M・Oダンスも楽しくて、まるでスタンディングでやっているかの感覚でした。

着席にもかかわらず、汗びっしょりになっていました。
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そしてライブは本編ラスト曲に。
「次が最後の曲です」に拍手しなかったファンに向かって
「皆さん、(拍手をしない)頭はあったんですねー」というとびっきりの妖刀をとびっきりの笑顔で振りかざしたもちょ。
我々にとってはそれがご褒美です。

 

「僕だけに見える星」
みんな、大人しく、麻倉ももさんのステージに体を寄り添わせていました。

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あんこーる 

アンコールでも、声は出せません。
でも、我々には、音を出す方法がたった一つ残されていました。

手拍子。

会場の、誰一人早まったり遅れたりすることのない、統率の取れたクラップ。

再び、麻倉ももさん登場。
「呼んでくれなかったらどうしようかと思った」と軽口を叩くもちょからは、『必ず呼んでくれるよね?』という、確信めいた信頼が伝わってきたような気がしました。

「パンプキン・ミートパイ」というアガる曲の後に「ユメシンデレラ」
なお、私はモニターの「ねえ・・・付き合って…?」を見逃した勢です・・・

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ただ、ユメシンデレラの途中でふと気付いてしまったんですよね。

『とんでもない曲が一つ、残されている・・・』と。

そして、その予想通りの曲名をもちょが高らかに叫びました。

「365×LOVE」

そして私は心の中だけで高らかに叫びました。

I'll get your love!!!

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ということで、ライブの曲目振り返りはおわりだよー

いしょー 

各種レポートにも載るとは思うのですが、今回のライブ衣装は、控えめに言って完璧でした。
衣装としては4衣装ほどあったでしょうか。
どれももちょに似合うものでした。

そしてやっぱり、ヤバかったですよね、ウエディングドレス姿は・・・
天ちゃんの「誓い」の時も思いましたけど、色々な思いが交錯したのは事実です。

最後のほうのMCで、
「みんなこれ(衣装)が見たいんだろ?ほれ!ほれ!ほらよ!」
と雑に何度もくるくる回ってくれたのがご褒美でした。

 

ようとうあさくら 

そして、MCで飛び出す妖刀は、更にパワフルになっていたようです。
しかも、こちらが反撃できないことを良いことに、やたらめったら斬りつける。
前述の「頭があったんですねー」をはじめ、

  • 頭を抱えて崩れ落ちるみんなの様子を見るのが好き、普段何してる人なんだろー
  • リンパマッサージ行った方がいい、みんな毒が溜まってるんでしょー?
  • UOぐるぐるをして)みんな、これ得意でしょー?

などのナチュラルキルを多数発動。
笑ってはいけない麻倉ももライブMCでした。

あとは、妖刀ではないですけど

  • 2年前の1stソロでは前日に焼肉動画を見ていたが、今年は中田敦彦YouTube大学を見ていた。大人になった・・・?
  • 焼肉を我慢するも持たずに、ライブ前日に焼肉を食べに行った

などのもちょらしいトークにもほっこりさせられました。

ちなみに、もちょは食べ物以外のことなら何でも我慢するそうです。
みんな、覚えましたね!

まとめ 

今回、麻倉さんのライブに参加させていただいて。

もちょって、キュートと言われる人の要素全てが詰まっているんですよ。
可愛いと言われる人はこの世界たくさんいますし、私も、そういったタイプの方の応援をしながらここまで来たような人間です。

ただ、このステージを見て思いました。
その人に対して、いつも「可愛い」「いつもかわいい」「やっぱり可愛い」だけしか言えないのって、もしかすると、思考停止なんじゃないかと。
その人を”可愛い”と定義して、それ以外の表現を持てなくなっているんじゃないかと。

もちょは、常にある可愛さに、ちゃんと理由とか感想がついてくるんです。
ビジュアルだけじゃなく、振る舞いとか、ニュアンスの表現だったりとか、文脈であったりとか。
それって、可愛さに甘んじずに、自分から何かに挑んでみたり、別の魅力を模索しようとしているから出てくるものじゃないかと思ったんですよね。
可愛さでない部分で深みを出すために、様々なことに取り組んでいるんじゃないかと。
そこには、向上心とか、そもそもの人としての魅力といったものが見えてくるんです。それって、まさにアイドル性なんですよ。
今の状況に甘んじず、更なる高みに向けて成長していくということ。
それは、応援せざるを得ないなと思いました。

天ちゃんのストイックさや、ナンスの自分のセンスの活かし方とはまた違うけれども、努力しているのがすごくよくわかります。


そしてもう一つ。
これは、麻倉ももライブを造り上げている現場の皆さんに対してなんですが。

この時期に、難しいことがたくさんになってしまった状況で、こんなに素晴らしいライブを開いてくれたことへの、感謝です。
本当に、ありがとうございました。

今回のライブは、これはもちょがMCで触れたように、手紙と会えない時間がテーマとして設定されていました。
それに沿ってライブは展開していき、特に前半の曲目はそのテーマとのシンクロ性がとても高くて。

そして、立ち上がれない、声を出せない、大きくは動けないという状況も織り込んだうえでの配慮が随所にみられました。
最初は、いすに座ったままで動くことですら怒られるかな、と思っていました。
ただ、振り付けや、クラップが許容され、もちょからの「踊ってー」的な振りもあって、『椅子があっても座りながらなら動ける』という雰囲気が醸成されていきました。
叫べない、立って動けない、そんな状況でもどうやったら楽しめるか。
それを、もちょ自身も相当考えたでしょうし、周りのスタッフさんも走り回って、実現させたのではないでしょうか。

制限されているからといって、従来のライブを一部制限して行うだけの、場当たりのライブにはならなかった
それどころか、それすらも反転させてプラスにした、攻めのライブだった。
今の状況に完全に順応させた、完璧なライブだったんです。

「もちょはもちょ」でした。
制限が或る中でのライブだということを、一ミリも感じさせませんでした。
制約があろうがなかろうが、「もちょはもちょ」でした。
これが2020年における、麻倉ももフルコースだったんだな、と思います。

私がこれまで参加した全てのライブと比べても、かなり満足度が高いライブになりました。
たくさん、元気を、生き甲斐を、希望をもらいました。
本当に、ありがとうございました。

 

 2020年というこの一年に限定して考えてみると、トラセの3人の中で個人的な認識がいちばん変わったのは、実はもちょでした。
ほぼほぼ活動を知らなかったことからミリオンを知り、そこでミリラジにたどり着き、5月のミリオン一挙放送でもちょのすごさを知り。
「Agapanthus」きっかけで、その楽曲の良さを知り。
天ちゃんやナンちゃんからの話から更にもちょのすごさを知って。

本当に、ガラッと印象が変わりました。
単に可愛いだけの人ではないということがよく分かった一年でした。

 

 

 

ライブが終わって、近くにいた人がぽろっと、こうこぼしました。

「ああ、生きてる感じがする」と。

その言葉に、黙って大きく頷きながら、私は幕張海浜駅に向かいました。

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