つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ドラクロワ

昨日は、ラジオのNHK-FMで、『今日は一日"アイマス"三昧』が放送されていました。

その中で、最も印象に残ったトークがありました。

 

序盤、「アイマス入門編(2)」での出来事です。
アイドルマスター シャイニーカラーズ「Dye the sky.」が流れた後。

その曲を表して、「空をテーマにしているのに地に足が付いている」という、これも蓋し名言だと思うんですが中村繪里子さんのこの発言があった後、このアイマス三昧の司会を務められたアナウンサーさんが紡がれた感想が、こちらでした。

進行役 NHK 後藤康之アナウンサー

『この曲初めて聞いた時、ドラクロワの絵が、頭の中にぶわあっと鮮明に思い浮かんだんですよね。
あの「民衆を導く自由の女神」の。
そういう力強さみたいなもの、意志の強さみたいなものと、この楽曲のやっぱ格好よさですよね。』

ドラクロワ
19世紀フランスの画家。
高校の世界史で出てくるので、名前を聞いたことがある方は結構いると思います。
民衆を導く自由の女神という絵は更に有名なので、名前が一致しなくても「あ、あの絵だ!」という人は更に多いかもしれません。

ただ、シャニマスの曲を例えるのに出てくる人名では、まずないんですよね。
ただ、この「民衆を導く自由の女神」の絵を知っている人は、ハッとさせられたはず。

そうなんです。
例えとして、ドンピシャだったんです。
www.louvre.fr

この「アイマス三昧」を聞いていると分かるのですが、このアナウンサーさんは、おそらくアイマスをものすごく好きか、とても理解を深めている方なんです。
そして、芸術や絵画鑑賞も、同じように好きなんだと思うんですよね。
この感想がとても格好よかったのが、曲の魅力をそのコンテンツにあるものを引用するのではなく、別分野の、おそらく同じくらい好きであろうジャンルから比喩として持ってきて、それがちゃんとした自分の趣味の糧に裏打ちされた説得力を持って、リスナーの耳に届けられた、ということなんです。

これが、本当に素晴らしかったんですよ。

 

youtu.be

 

アイマス三昧は、本当にセトリも計算されていて、制作陣の”アイマス愛”もとても感じられたので、全体的に本当に楽しかったです。
その中で、この”ドラクロワ”は、掛け値無しに語り継がれて欲しい名解釈だな、と思いました。 www4.nhk.or.jp