つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

感想の画一化と本心の大切さ

作品をやたらめったら叩いたり、不満や文句を言うことは、場の調和を乱すからあまり好ましくない、というのはあると思います。
ただ、最近
「文句を言うな」
「不満を表明するな」
「文句を言うなら代わりの案を出せ」
「ファンなら全部を肯定しろ」
的な感じの風潮が、少し濃くなってきたような気がしています。

具体例があるわけじゃなくて、あくまでも雰囲気の話なので、"どの作品"ということでは全然ないのですが。

 

元になった意見や振る舞いが、度を越していたらまだわかるんですが、軽い内容でもそういう意見を見かけることがあって。
それは、一歩間違うとやや危ない考えに至ってしまうなあ、とも思ったりしています。

作品・コンテンツって、広く見るとアート、芸術の一つで。
芸術の見方は一つではなくて、本来であれば、多様な見方があっていい。
批判だってあっていいし、建設的な意見があってもいいんです。

そもそも、作品から受ける印象はいいか悪いか、好きか嫌いかだけではなく、
『どれだけ感情を動かされたか』
というものだってあるはずで。
例えば、何かの作品を見てものすごく怒りの感情を覚えたとしたら、その作品にはそうさせるだけのエネルギーがあるってことなんです。
これって、本当は、ものすごいことなんですよね。

 

バランスが難しいのはよくわかりますし、こういう話が何回もループして言われているんだろうなあとも思うんですが、ファンやお客さんが必ず同じような感想を持つ必要はないですし、他の人と違った感想を持ったとしても、(その感情を表現する手法はうまく考えたほうがいいとは思いますが)それを自分自身で握りつぶしてしまうことは絶対にしないで、その”本心”は大切にしてほしいなと思います。