つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

熱量

熱量が籠もった文章は、人の心を動かす。
それは、紙であろうが、デジタルであろうが。

 

身も蓋もない話をすれば、文章やテキストに温度が伴うはずがなくて。
無機質で、何かのエネルギーを持ってもいないはずなのですが。
文字に、熱量を感じることがあります。

 

テキストって、人の心がよく反映されるものだな、とは常日頃思っていて。
それぞれの人に書き方のクセやパターンがあるし、長年続けていけばそれが均一化していきそうでもありますが。
ただ、それでもやっぱり日毎に、その人がどんな心持ちで文章を書いているかとか、その裏にはどんな思いがあるのかとかが、文章を通して伝わってきたりもします。
『システムか何かでランダムにテキストを生成しているんですよ』というものでなければ、大体はそういった”熱”だったり”色”を感じたりすることができます。

 

そんなこと言っても、それはただの考えすぎじゃないか、という見立てもあると思います。
ただ、例えばTwitterの短いツイートでも、そこに感情って見えたりするじゃないですか。
それは、ある程度の共通概念があってこそだとは思うのですが、やはり文から伝わってくるものがあるということなんだと思います。

 

で、それが伝わってくるのは、やはり商業で書かれた文より、それに関わらず一般目線で書かれた文章のほうがより色濃いなあと感じています。

商業の文章は、ビジネスという前提があるので仕方ない部分もあるのですが、色々な人に迷惑を掛けない、よりコントロールされた文章にならざるを得ないので、主観的・感情的な内容が書きづらかったりします。
もちろん、それを踏まえて秀逸なテキストもありますし、だからプロとしてやっている人がいるんだとは思いますが、生業にするとなるとなかなかコントロールが大変そうだな、とも思います。

一般の、個人が書く文章には、そういった制約がありません。
文章が整っていなくてもいい。
主観的でもいい。
どれだけ感情が迸ってもいい。

それだけ、尖り甲斐がある。
だからこそ、人の心に寄り刺さるのかも知れません。
『クチコミ』が強いのは、そのあたりもあるんですよね。

 

私の場合は、好き勝手書いているので、思い入れを込めて書くこともあれば、ふと思いついたことをさらさらーと形にすることもあったりと、気ままにやらせてもらってますが。
熱を込めた文がより多く書けたらいいなと思いますし、それが誰か一人でもいいので刺さったらいいな、と思います。