『欧州天地は複雑怪奇・・・』
歴史に登場する、印象的な台詞の一幕です。
簡単に説明しますと。
第二次世界大戦の時期に、共産主義の拡大を防ごうとした日本・ドイツ・イタリアが三国同盟を組もうとしました。
ところが、ドイツが当時の共産主義の中心であったソ連と不可侵条約(攻めませんよ、という条約)を結んでしまって
『共産主義を防ごう精神はどこ行ってしまったん・・・?』
という状態になり、ときの総理であった平沼騏一郎が退陣した時に言い放ったのがこの
『欧州天地は複雑怪奇』
という言葉です。
(厳密には言い回しが少し違うらしい)
身近なもので、複雑怪奇なものと言えば、まさに人の心です。
これは本当にわからない。
しかも、他人じゃなくて自分の心ですら、全然わからないんですよ。
困ったことに。
もしかすると、人間は、自分に対して一番嘘をつきまくっているのかもしれないなあと思ったりすることも。
有名な児童書シリーズ「ズッコケ三人組」のハチベエのセリフを借りれば、
「わっかんねえぞ、未来のことなんて・・・」
(『ズッコケ三人組の未来報告』)
といったところでしょうか。