つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

NO.1(スネオヘアー)

スネオヘアーに「NO.1」という曲があります。
作詞・作曲:渡辺健二スネオヘアーの本名)。

 

元々は資生堂の「uno(ウーノ)」という化粧品の宣伝曲です。
”お笑い芸人が「U.N.O.BAND(ユー・エヌ・オーバンド)」というバンドを組む”という形でプロモーションが行われ、カンニング(竹山)、アンガールズいつもここからの5人がメンバーでした。
その時にうたわれた曲が、この「NO.1」です。

www.sonymusic.co.jp

ちなみに、何の因果かソニーです。
これがソニーのやり方か!(※筆者が勝手に沼にはまっただけです)

 

 

U.N.O.BANDでは、ドラムのカンニング竹山がメインボーカルを務めましたが、のちにスネオヘアー自身がアルバムでセルフカバーをしています。

歌詞がいいんです、これが。

全部載せるのも無粋なので、少しだけにしますが、こんなリリックが歌いこまれています。

変われない弱さ
変わってしまうのも弱さ

誰かが口ずさんだメッセージ
誰かを照らしてる太陽に
興味なんてないのさ

風が吹いてないなら
僕が風になるだけ
道がそこに無いなら
僕が道になるだけ

スネオヘアー自体が 、そんなにがなるわけでもない、自然な歌い方なのに。
歌詞がこんなにも、強い。

 

そして、サビで印象的に使われる言い回しが、こちら。

僕はまだ終わらない
始まってもないのさ

 何かに行き詰ったとき。
道が見えなくなったとき。
どう進もうか、わからなくなったとき。

この言葉をつぶやくことがあります。
「まだ終わってない」
「始まってない」
と。

 

 

この曲のテーマである「一番になりたい」。
いや、bloom(ガーリッシュナンバー)じゃないんですけれども。
私はあまり、一番になりたいとか、ナンバーワンを目指そうというタイプではないんです。
それは、「一番というのは誰かが決めた物差しであって、絶対的な一番というものはない」と思っているからで。
ナンバーワンよりもオンリーワン、という感じなんですね。
世界に一つだけの花

ただ、それってある意味、きれいごと的な考えでもあって。
普通に生きていたら、多くの人から認識されるオンリーワンにはなれないんですよね。
”みんな違って”のオンリーワンを出すためには、じつはナンバーワンになるくらいの努力や突破口みたいなものが実は必要で。

そういう意味で、この「No.1」という歌は、ぶっ刺さるんです。

 

余談になりますが、スネオヘアーは、めちゃくちゃ売れているアーティストでは、おそらくありません。
ただ、”通好み”という言葉がしっくりくるように、歌はものすごくよくて。
パワフルな構成の歌も多いのに、本人がダウナーというか、耳なじみよく歌うタイプなので、そのギャップもまたクセになります。
少し前にはアニメタイアップも結構あったので、曲は知っている人も多いと思います。

全力ではありませんが、ゆるーくオススメしておきます。

 

P.S.
スネオヘアー作詞作曲の歌を、声優アーティストさん方面で聞きたいなあと思ったりします。
今のコンペが中心の方式には合わないかもしれませんけど、きっといい曲になると思うので。