「今村彩夏 STAY GOLD」という番組がありました。
2014年から2018年にかけて足かけ5年、文化放送超!A&G+で深夜に放送されたラジオ番組で、愛称は「ステゴ」。
パーソナリティは、2018年に声優を引退した今村彩夏さんでした。
聞き始めたきっかけとか、どの時期に聞いていたかとかははっきり覚えていません。
やっている時間帯がド深夜でしたし、聞き忘れることも多々あり。
実際は再放送を聞いていたような、そんな気がします。
朝か、土日の昼間頃やってなかったかな。
とはいえ、三者三葉とQueentyをやってた頃はリアルタイムで聞いていたし、「激務になるのでは」みたいな心配もしていた。
卓球娘とたくのみ。もリアルタイムだったので、後半は結構聞いていたはずです。
謎の「高垣彩陽さんとの番組を通じてのやり取り」とかもばっちり知っている。
そんな世代です。
今村彩夏stay goldに高垣彩陽からメールが来るというミラクル
— 鶴舞雪(つるまうゆき) (@tsurumau_yuki) 2016年8月19日
このラジオは、声優ラジオとしてはとにかく異質なラジオで。
コンセプトとしては、
「新人声優がラジオ業界の常識を学びつつ、成長していく『リアルドキュメンタリー』番組」
という、もっともらしいテーマが掲げられていて。
いかにも新人声優がこれからどんどんプッシュされていく番組だと思われていたのですが。
開始早々、そんな設定はどこかに投げ捨てられ。
スタジオもなく、録音機器一つで外に放り出されながら放送を録る、という、私が知っている限りこんなに扱いのひどいものはないくらいの、トンデモラジオでした。
そのスタイルは、基本5年間全く変わらず。
ただ、これがカルト的というか、コアな人気を呼んだんですよね。
私も聞きながら、当時はその魅力を説明できなかったのですが。
今、改めて定義すると。
「本心に近い声で30分間ただただ話す、むき出しのpodcast」
だったんです。
声優ラジオ感がない。
まるで、近くの友達とだべっているような感じがして、聞き心地がいい。
それが魅力でした。
さて、私が今村さんのファンだったかというと。
当時の言葉で『やや推し』と、表現していました。
好きでありながらも、ラジオにお便りを送ったりすることもなく、イベント等にも参加なかったので、その表現になっていたのだと思います。
卓球娘のイベントで、「今村さんとラリーをする」みたいなイベントも、最後の最後まで悩んで行けなかった。
ラストイベントも、悩みながら行けなかった。
なぜあそこで軽率に行けなかったのかと、今でも公開しています。
「ファンだ」と言う自信がなかったのかな。
ダウナーなところがありながらも、あれだけ真摯に声優というお仕事に向き合っていけるのは、魅力で。
今思えば、確実にファンでしたね。
周りが感じるより自分を低く見積もりながらも、気高く、強い。
私はそういうタイプに惹かれて、応援しようと思うみたいです。
「三者三葉」、「灼熱の卓球娘」とメインに食い込み、「プリンセス・プリンシパル」、「たくのみ。」と主役を掻っ攫い。
飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
卓球娘の「灼熱スイッチ」のMVで、卓球経験者(大会で好成績を収めたという噂もあった)の今村さんだけガチでドライブスマッシュを撃つシーンが大好きでした。
競馬好きを公言し、スターフォース、そしてウマ娘のマヤノトップガンにも選ばれていました。
この時、自分のことのように喜んだの、覚えていますよ。
このラジオの「STAY GOLD」も、実際の競走馬の”ステイゴールド”からとられたもの。
ゴールドシップやマックイーンの系統である、こちらも記録よりも記憶に残る、有名なお馬さんで。
だから、その勢いでトップを取るだろうな・・・と思っていました。
そこからの、衝撃的な引退。
健康の問題なので、仕方ないし、それ以上詮索もしないでいいと思っている。
ただただ、ショックだったのは、今でも覚えています。
これに関しては、全然治癒されてません、私の中では。
だから、こんな話を時たま思い出して、こうして書いているんでしょうね。
本当に、今村彩夏さんという声優さんは、素敵な声優さんだったなあと思いますし、「今村彩夏 STAY GOLD」という番組も、とんでもなかったなと思います。
今はそんな平成の時代に思いをはせながら。
彼女が、どこかで、金色に輝き続けていることを願いたいと思います。