つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

fire sign

誰かのために生きる という
思いを込めた旗を抱き
拾ってきた笑顔の中に
自分の笑顔だけ見当たらない

BUMP OF CHICKEN「fire sign」の冒頭の歌詞です。

多くの人が「好き勝手やっていいよ」と言われれば、他を気にせず好きなことをやると思うのですが、中にはそれをするのが不得手な人もいます。
私もおそらく、そちらに分類される人間で。
べつに奉仕心がめちゃくちゃあるわけでも、大きな実績とかがあるわけではなく、あくまで傾向の話です。

突き詰めていくと、”自分が本当にやりたいこと”がなかなかない、または自分でわかっていない状態なんだろうと思います。
声優さんのイベントに行ったり、アーティストのライブに行ったりという趣味があるじゃないか、と思われるかもしれませんが、そこにもどうしても『応援』という要素が入る。

誰かのファンになる、誰かを応援するって、自分のためと思いがちなのですが、実は”誰かのため”という要素が多く含まれているんですね。
最近になって、アイドル文化が再燃したり、誰かを”推す”ということが大衆化してきたのも、自分ではなかなか夢を持ちづらくて、その分はっきりとした夢を持っている人を応援することで、その人の夢に乗っかって、自分もその夢の一端を見させてもらおうという要素があるんじゃないか、と考えたりもします。

 

それでもいいと思うんです。
その生き方も悪くはない。
ただ、fire signの曲を進めていくと、こう歌われています。

旅立つ人よ その行く先を
照らす明かりは 君の中に

星を廻せ 世界を掴め
僕らの場所は 僕らの中に
どんな時も

冒頭で、「私には本当にやりたいことがない」と書きました。
あれは厳密にはそうではなくて。
実際は、その後ろに書いた「まだわかっていない」なんです。

そして、これも正確ではない。
自分で認識はしていないんですけど、やりたいことって、実は無意識にやってるんですよね。
実際に何かを成し遂げていることもあるし、それに向けて動いていたりする。

それは、アイドルでてっぺんに立ちたいとか、世界中の人に歌を届けたいとかのわかりやすいものではないのだけれど。
自分の考え方の柱とか、行動の基準とかになって、ちゃんと自分の中に根付いているものなんです。

答えは僕らの中にある。

 

わかりづらくてもいいから、自分がやりたいことを大切に。
逆に、やりたくないことはうまくかわして。

そう生きられたらいいなあという少しの希望を、未来に投げておきます。

 

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