つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

113転び114起き

「最後に、わがまま気ままなお願いですが、
 あと1本と迫っておりました両リーグ200号本塁打
 この1本をファンの皆様の夢の中で打たして頂きますれば、
 これにすぐる喜びはございません」

ヤクルトで活躍したプロ野球選手、故・大杉勝男さんの言葉です。
”通算200ホームランまで後1本”というところで引退せざるを得なかった大杉さんを印象づける有名なあいさつで。
大杉さんが活躍していた時代には私は生まれておらず、その現役時代を知らない私も、ネットなどでこのことを知ったことで、とても印象的なエピソードになっています。

今日はその大杉さんの話ではなく。

 

ハルウララの話をします。

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私がハルウララについてもっていた印象は、ウマ娘が出てくるまでは、おそらく世間一般で持たれている印象とおそらく同じでした。
ブームが起こったのは、”ストレス社会"といった言葉が蔓延するような、あまり日本に希望がなかった時代で。
そんな中から”負け組の星”として登場したハルウララは、勝てないながらも走り続ける頑張りで、日本中に元気を届けていきました。
のちに地方競馬を救う大金星を上げることになるのは、また別のお話。

 

時は移り行き、2021年初頭。
スマートフォンゲーム「ウマ娘」が、満を持して誕生します。
また、同時期にはウマ娘の2期が放送されていて。
この2期がとてもいい出来だったので、私もスマホゲーを少し触ってみるか・・・と思って、ウマ娘のゲームを始めました。

最初は軽い気持ちで初めたゲームも、ゲーム自体のできがよかったこともあり、今なお楽しんでいるのですが。
私がこのゲームを遊び続けるきっかけになったのが、そのハルウララでした。

 

ハルウララは、公式のレースで1勝もすることができませんでした。
惜しいレースはあったようです。
しかし、結果として一等賞は取れず。
だから、競馬の記録上は『未勝利の競走馬』ということになります。

しかし。
ウマ娘では、ハルウララが育成できるんです。
高知競馬で慣れ親しんだ、”ダート”に特化したウマとして。
そして、ハルウララを公式戦で勝利させることができる
現実では、一生もできなかったハルウララを。
ウマ娘」という”みんなの夢”の中で、勝たせられる。

私が、ウマ娘を好きだなあと思うのはまさにそういうところで。
だからこそ今でも、好きな作品であり続けています。

 

ハルウララを知った時の私も、今の私も、勝ち組ではありませんでした。
そもそも、勝ち組だった時期なんてないんですけどね。
だからこそ、ハルウララのニュースは、きっと当時も心に響いていた、のだと思います。

だからこそ、今でもどこかで思い入れがあって。
ウマ娘のお気に入りのキャラクターの中にも、数ある馬の中にハルウララが入っていて。
そこに希望を、見出していたんだと思います。

 

 

 

 

 

お会いできてよかった。
これからも、ほんの少しだけ、元気をください。
そして、末永くお元気で。

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追伸

関係の皆様、本当にありがとうございました。