この前行われたリスアニ!LIVE 2022。
ReoNaさんが最後の一曲として歌ったのが、「生きてるだけでえらいよ」でした。
タイトルからも分かるとおり、明るい曲ではありません。
何もかもがオーソドックスからは遠く、好みがはっきり分かれる曲だと思います。
タイトルのインパクトが強い半面、歌自体にキラーワードが組み込まれているわけではありません。
歌詞も、高校生のようなモノローグとして綴られています。
だから、その世代でなければわからない感じがするのも、頷けます。
私と同じ世代か、それより上の人からは、「わからない」という感じになることが増える感じがしました。
既に、こんな状況を乗り越えてきたからかもしれません。
私自身、諸手を挙げて「わかるー」とは言えないような年齢です。
いくら精神的に大人ではないとはいえ、現在進行系でその中にいるわけではありませんから、刺さらなくても不思議ではありません。
でも。
1番、そして2番と、曲を聞き進めるたびに。
目の周りが熱に覆われるようになって。
うまく呼吸ができなくなってって。
刺さったんですよね。
刺さってしまった。
涙がこらえられないほどに。
これまでコントロールできない感じで泣いたのは、いつ以来だっけ。
この歌は「生きてるだけでえらいよ」というタイトルに向かって、ただただ進みます。
ライブという、声が質感をもって届く環境で。
前の曲から、いえ、自らの持ち時間の最初から、MCも含めて雰囲気を作って。
最後に、今一番刺さる曲として、この曲を放った。
万人には届かないかもしれない。
それはきっと、ステージ上でもわかっていると思います。
でも、届く人には、しっかりと届く。
せいいっぱい、歌ってくれたことは、伝わってきました。
素敵な『お歌』を、ありがとうございました。
こんな世の中ですが、おかげさまで、私は少し前向きにがんばれています。
『生きてるだけでえらいよ』って、言ってもらえたなら、言うことができたなら、救うことのできた1日が幾つあったでしょうか。
— ReoNa (@xoxleoxox) 2021年5月11日
紛れもない誰かの物語。
私の物語で、あなたの物語でもありますように。
ReoNa 『生きてるだけでえらいよ』-Lyric Video-https://t.co/AMhS37jmlk pic.twitter.com/DRlEOklPmn