つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ReoNa「生きてるだけでえらいよ」

この前行われたリスアニ!LIVE 2022。
ReoNaさんが最後の一曲として歌ったのが、「生きてるだけでえらいよ」でした。

www.youtube.com

タイトルからも分かるとおり、明るい曲ではありません。
何もかもがオーソドックスからは遠く、好みがはっきり分かれる曲だと思います。

 

タイトルのインパクトが強い半面、歌自体にキラーワードが組み込まれているわけではありません。
歌詞も、高校生のようなモノローグとして綴られています。
だから、その世代でなければわからない感じがするのも、頷けます。

私と同じ世代か、それより上の人からは、「わからない」という感じになることが増える感じがしました。
既に、こんな状況を乗り越えてきたからかもしれません。
私自身、諸手を挙げて「わかるー」とは言えないような年齢です。
いくら精神的に大人ではないとはいえ、現在進行系でその中にいるわけではありませんから、刺さらなくても不思議ではありません。

でも。

1番、そして2番と、曲を聞き進めるたびに。
目の周りが熱に覆われるようになって。
うまく呼吸ができなくなってって。

刺さったんですよね。
刺さってしまった。
涙がこらえられないほどに。

これまでコントロールできない感じで泣いたのは、いつ以来だっけ。

 

 

この歌は「生きてるだけでえらいよ」というタイトルに向かって、ただただ進みます。
ライブという、声が質感をもって届く環境で。
前の曲から、いえ、自らの持ち時間の最初から、MCも含めて雰囲気を作って。
最後に、今一番刺さる曲として、この曲を放った。

万人には届かないかもしれない。
それはきっと、ステージ上でもわかっていると思います。
でも、届く人には、しっかりと届く。

せいいっぱい、歌ってくれたことは、伝わってきました。

 

素敵な『お歌』を、ありがとうございました。
こんな世の中ですが、おかげさまで、私は少し前向きにがんばれています。