つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

「推ししか勝たん」の裏側に

「アイドルとして活動していた」という認識でいいのかな、最上もがさんのこのツイートが話題になっていて。
『ほんそれ』とだけ書いてRTしたのですが、少していねいに書いてみようと思います。

 

誰かのファンを名乗っている人が悪口を言ったらその人に迷惑がかかる。
これはわかりますよね。
周りから「あの人のファンってマナーが悪い」と言われて、本人には関係ないのに悪評が立ってしまう。
だから迷惑がかかる。

で、ここが最上さんのツイートの大事なところだと思うんですけど。
何が悪口に当たるかって、”度合い”なんですよ。
それも、誰の度合いかというと、言った側じゃないです、”受け取る側”の度合い。
だから、言った側は「これは悪口じゃない!」って、言えないんです。

受け取る側の違いだと、この例がわかりやすいでしょうか。
場を和ますために、下ネタに振って笑いを取るタイプの人が居たとして。
それを笑う人もいれば、それを嫌がる人もいて、セクハラと捉える人もいる。

悪口も、受け取り手の判断という意味では、これと似たようなものなんですよね。

ものすごく極端な例を挙げてみます。
AさんとBさんを比べる文脈の中で、自分はBさんが好きだから「Bさんしか勝たん」という。
これも、悪口と捉えられる可能性があるんです。
んな極端な、と思われるかもしれませんが、立場を変えてみると、Aさんや、Aさんのファンにとっては、その言葉は聞きたくなかった言葉のはずで。
それが悪口ではないとは、言い切れないんですね。

ただ、そんな言葉じりばかりを取り上げても仕方ないので。
自分の中にオブラートに包む基準を設けておき、そのなかで発信をする、意見を言うということが大事なんだろうと思います。

 

誰かを応援していると、どうしてもこうなってしまうんですよ。
推ししか勝たん、推し至上主義に。
ただ、例えば私が応援している対象の声優の世界で見てみますと。
声優さん一人だけで何かが作れるわけではないんですよね。
アニメだって、数人から何十人かの声優さんが関わって、掛け合いなんかをしながら一つの作品を作り上げている。
コンテンツもそうだし、ブロードキャスト系の放送もそう。
そう考えると、誰かを応援するあまり、どこかで貶めるような感じになってしまう人が居たりするのは、あんまり良くないなと思う。
同じ声優同士で関係を悪くすることって、得策じゃないはずなんです。

だから、たまに、プロレスかもしれないけど不仲ネタみたいなものもありますが、それを過剰に煽ったりするのもあれかなと思いますし。
人と人とを比べてあれこれ言うのも、その”悪口”として捉えられることがあるかもしれません。

 

そんなに際限がないなら、悪口を言わない人なんていないんじゃないのか。
そう、いないんですよ。
どんな人でも、「言っている」と捉えられることがある
言い方が嫌味に聞こえても、悪口と思われてしまうリスクもある。

 

なので、悪口は必ず言ってしまっている前提で考えています。
少しだけ表現を柔らかくする意識を持ったり、自分の発信が何かに影響する可能性を考えたり。
そういった、日頃からの気配りが大事だと思いますし、その違いはきっと、何かに現れてくるのだと、私は思っています。

 

辛気くさい内容ですいませんが、これは文字で記しておきたかったので書いてみました。