つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

カワリユクモノ

”変わっていないように見えて人は変わっていく”ということと、”変わっていく中でも長年変わらないものってすごいな”ということなんですけども。

 

ここのところの私は、おそらく「声優ファン」というイメージが強いと思います。
2017年以降は、そんな感じで。
でも、それこそ2016年の頭くらいまでは、声優さんが好きということをあまり表に出していなかったことは、あまり知る方はいないと思います。

その頃まで、私は結構硬めのテキストサイトをやっていて。
今と同じで書きたいことは書いていたのですが、『文体を崩しながら好きなものを暴走しながら語る』ということは、あまりしていなかったんですよね。
ちょうど前後して、声優さんのパーソナルなところにハマっていったという流れはありましたが、それまでは、”一般教養として声優さんを知っている”に近い部分があったんです。

そこから遡ると、やはりネットを中心に置きながら、アニメを見始めた時期があって。
それと同時にメディア芸術に興味を持って、美大の芸術祭やコミティアに通った時期が長らくあって。
さらに遡ると、ラノベやPCゲームに傾倒し「二次元しか信じられない」と言っていた時期があって・・・当時の自分が今を見たら卒倒しそうですね。

昔から変わっていなそうですが、結構な変遷を経ています。

ましてや、「声優ファン」が明確になった2017年からも、色々変わり続けています。
興味の対象の方向性は都度都度で変わっていき、もはや初期の面影もほとんどなく。

変わり続けているからかつては意味をなさないのか。
そうではないんです。
時間を重ねて、選択肢を選び続けてきたからこそ、今にたどり着いた。
今は昔を否定するものではなく。
否定してしまったら、それはミッシングリンクになってしまうんだと思います。

 

今は興味の対象ではなくなってしまったけど「あの頃確かに熱狂していたなあ」というものがあったりします。
その反面、今でも好きだったりするものがあります。
趣味や趣向や、興味の対象は変わり続けているはずなのに。
流転しているはずなのに。
それって、すげーなあと思います。
時代を越えて、コンテンツやカテゴリの垣根を飛び越えて。
それでもなお、訴えかけてくるエネルギーがあるんだと思う。
そして、今なおそこから元気をもらえたりする。
「音楽」とか、その最たるものだと思いますけどね。
それだけじゃなく、漫画だったり、小説だったり、アニメだったり、ゲームだったり。
様々な分野で、時代を越えてくるとんでもない作品がたくさんあります。
それは「あり得ることが稀有」という意味で”有り難いこと”だと思うし、そういう作品に巡り会えてきたことは幸せだなあと思います。

 

 

私も「変わらずストイックに行くことが強さ」みたいな捉え方は分かる部分があります。
それだけを信じていた時代もありました。
でも、今はきっとそうじゃなくて、もっと多様なことが認められる時代だと思うんですよね。
例えば、”二連続完全試合よりもピッチャーの体調を大事にする”こととかもそうで。

変わりゆくことは、逃げでも、ふまじめなことでも、なんでもない。
変わり続けてその環境に順応していくこともとても大事だと思うし、それが考えながら行き続けることができる私達にできることなのかもしれないなと思います。

変わることを恐れずに。
変わり続けながら、変わらない大事なものも大切にしていきましょう。