つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

声優さんのマルチさからあれこれ考えたこと

声優さんが特撮に出るぞーという話を知って、すごいなあと思って。

ふと気付けば、特撮だけでなく、いろんな形でテレビに出たりする声優さんが増えたなあと思います。
かねてから山ちゃん(山寺宏一さん)を始めとした”レジェンド級”の方は出続けていたけれど、今は鬼滅声優さんが人気だったりと、世代がぐっと下がっている。
ドラマ、バラエティ、クイズ番組、さらには映画まで。
元からの役割と言えるアニメや外画、ナレーションだけではなく、本当に幅が広がっているなあと思います。

そこで出てくる意見が「今の声優はマルチタレントになっている」というもの。
実際、求められる領域は広がっているんだと思うんです。
美人さんも多いし、歌えて運動神経も抜群。

それでは、声優の本分は蔑ろにされてしまっているんでしょうか。
そうじゃないんですよね。
以前って、新人で出たての声優さんって、棒読みだけど仕方なく起用されていた、みたいな話もあって。
でも、今の新人の声優さんって、演技力も表現力も、とても高いところからスタートしているんです。
能力は、確実に以前より上がっていて、競争も激化している。

 

これは、声優という存在が変わってきたというよりは、声優全体の地位が上がってきた、という感じだと思うんです。
声優という職業が人気が出てくると、それだけなりたい人が増える。
人が増えれば、より競争が激化して、より良い人材が集まるようになる。
そうなってくると、声優さんのスキルのレベルも上がってくるし、そうなると様々な可能性が膨らんで、様々な分野で活躍するようになる。

今、多方面に活躍している人でも、5年前はどうだったかというと、別にマルチな才能を見出されて多方面で経験を積んでいたわけではなかったりします。
何かでうまく当たり役をつかんで、それで人気が出て、その中で経験を重ねて今に至っていたりする。

 

挑戦した分野が、全く別分野だったりすることもあります。
ただ、根底には
「演じること」
だったり、
「声を活用すること」
だったりがあったりします。
トーク・しゃべり」
もそうかも知れませんね。

声優という定義はあってないようなもの、と言われていたりしますし、”声優である以前に役者”とも言われたりするそうです。
何かのコンテンツをつくる上で、自らの名前で表に出て役割を演じることも役者の一つだとすれば、当たらずとも遠からじなのかな、と最近は思うようになりました。

 

 

何かの役を演じたいと思って業界に入ってきたのであれば、やりたいことをやってほしいとは思ったりもするのですが。
どんな仕事をしていても、やりたいことってなかなかできないじゃないですか。
子ども向けアニメやりたい!と言っても、実際はアニメ好きに向けたアニメが多いですし、子供向けに出たとしても子供さんは「この声好きー」とまではなるけど「この声優さん好きー」になるのは難しくて反響も捉えづらい。
経験を重ねるうちに、それ以外のところに向けて演技したくなるかもしれないし、それで外画や朗読劇・舞台の方面に行ったりする。

「夢を語った頃のやりたかったこと」は、少しずつ変容していくものですし、変わり続けてていいとも思っていて。

そうなってくると、やっぱり「演じたい」とか、「自分が核になる形のコンテンツを作りたい」とか、そういうものが根幹でもいいような気がします。

 

 

 

・・・なんか、文章の前半と後半でガラッと書いてることが変わってしまった気もしますし、後半はこれだけ切り出してもう一度再構築して書きたいような話になってしまいました。

まあ、こんなことを考えていたりします。