いい歌って、何でしょうね。
歌詞がいい歌?
メロディラインがいい歌?
音程がしっかり合っている歌?
テクニックがすごい歌?
演奏がすごい歌?
耳馴染みのいい歌?
歌のレベルって、どうなんでしょうね。
「昔の歌は良かった」という話を聞くことがあります。
確かに、昔の曲っていいですよね。
でも、今の曲が良くないかというとそうではなくて。
テクニックのレベルとか、狙いに沿った歌を作る技術ってのは、多分上がっているんだと思うんです。
コンピュータの導入によって、昔に比べてたくさんの回数を思考できるようになった。
これは単純に、いい歌を作る可能性を高めることができるわけで。
たぶん、いい曲は多いんだと思います。
逆に、”ひどい”と言われるような曲は、ほぼほぼなくなった。
少なくとも、どの曲も佳作ではあると思うのです。
ただ、やっぱり昔の曲はいい曲が多いなあと、やっぱり思ったりする。
もしくは、この人が歌うこの曲っていいなあ、とかですね。
何が違うのか。
「心がこもっているかどうか」じゃないかと思うんです。
うまい歌が心を打つこともありますが。
声もかすれて、傷だらけで、ボロボロの歌が人の心を打つことって、ないでしょうか。
歌も下手だけど、音程も取れてないけど、一生懸命歌う歌が、心に響くことって、ないでしょうか。
ときに、歌手でも声のプロでもない人の何気ない歌が、とんでもないヒットを生み出すことがある。
それはブームが作ったものではあるけれど、菊に値しない曲かといえば、実際に聞きたい曲だったりする。
それって、その曲を歌うことに、どれだけ心がこもっているか、だと思うのです。
データや数値で図れるものでもないけれど。
心のこもった歌が、誰かの心を打つ。
それは、いつの時代でも、変わらないことなんじゃないか。
そう思います。