つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

「推し」の定義の四方山話

今回の話はとりとめのない、由無し事(よしなしごと)をつらつらと書いている四方山話回ですので、肩の力を抜いて、お時間ある方は読んでいただければ、という感じです。

 

★『推し事のスタイル』って?

”推し事”、ファンとして誰かを応援するということ。
応援することが日常生活でも当たり前のようになっている人が、少しの自虐を込めて『お仕事』をもじったのがその由来ではないか、と言われています。

そのスタイルやポリシーにこだわりを持っている方もおり。
その形をずっと続けようと思っている人や、自身の性分でそのスタイルでしか応援できないという人もいます。

ただ、「推し」という”定義・状態”や、「推す」という行動は、人と人とが関わり合った関係性で成り立っているもので、一人だけで出来上がっている図式ではないんですよね。
なので、推し事のスタイルって、自分が置かれている環境や、今応援しているその対象が置かれている環境、はたまた社会情勢・ネット情勢といった様々な要因で変わる可能性があるんですね。

だから、「今の推し事のスタイルはこうです」とは言えるんですけれども、長いスパンでこうです、と言うのは言えないし、保証・・・というか断言することができない、というのが正直なところです。

時期ごとに変わったっていいと思っています。

★『推す』のイメージは”PUSH UP”

「自分が好きなステージの上の世界の相手」や「気になっている対象」を『推し』と表現することが多いと感じています。
この辺は前にも考えたことがあり、「推し、推すという言葉がかつての『萌え』みたいに幅広いから仕方ないよね」みたいな結論になった覚えがあるのですが、なんかそのくらい幅広く、気軽に捉えていることが多いかな、と思います。

ただ、個人的には、ただ単に好きだったり、気になっていたりする対象を『推し』と呼ぶことは、少なかったりします。
この人だと安心だなとか、見ているだけで癒されるという感じの対象も、そうも呼ばないかな。

おそらく、そこには
『この人を上に押し上げる意味で応援したい』
という要素が伴って、初めて『推し』と表現していいな、と思っているところがあるんだと思います。
それは、別にトップまでいってほしいというだけではない。
もう少し人気が出てほしいなとか、この活動はもう少し知ってほしいなとか、そのレベルでもいい。
自身にできることはわずかだけれども。
その僅かな力でも、少し上に押し上げることができたら。
そんな感覚があります。

なお、もちろん「めちゃくちゃ人気が出て、トップまで駆け上がってくれ」と思っている子もいます。
もちろんいます。

★「推しは最優先」ではないこともある?

「んなことあるかい!」と叱り飛ばしたくなった方、少しクールダウンされてください。
これは私の捉え方に理由があって、一つ前に書いたことともリンクします。

私は推しの定義をかなり狭めで考えているので、
「推しという形は取っていないけど、好きである」
というところに至っている対象がいます。

もちろん、人気は減らないでほしいですよ。
でも、押しも押されぬ人気であったり、本人がイメージしていて、周りもそうだね、それでいいねというところまで行っている人にとって、私のイメージである
「押し上げる」
というスタンスが、馴染まない場合ってあって。

推しと好きって、同じものではないんですよね。
だから、そこが競合しなくて、別のものさしで考えているケースがある。
「推しは比べられるものじゃなくそれぞれに良さがある」ということを行っているファンがいましたけれど、まさにそれで。
厳密に定義しようとすると、この人は〇〇を推してる、この人は△△というところで推してる、という感じになって。
「この人は何か押し上げたいわけではないけれども、イベントをやっているのでそれは必ず一度は行く」
とか、そういうことはあります。
それは、狭義(狭い意味)の推しという定義ではないけれど、「最優先の好き」のひとつだったりはするんですよね。

★単に推しが多いはDDなのか?

推しと呼ぶ人が多かったり、気になった人をすぐチェックするタイプの人は、『DD』、誰でも大好きな人と呼ばれたりもします。
私も最近はそう呼ばれることが多いのですが。

まあ冷静に考えればわかるんですけど、「誰でも大好き」ではないんですよね。
正直なところ、そこそこ選り好みをするというか、苦手なタイプも相当多かったりします。

そもそも、グループやコンテンツとかで、箱推し(全員を応援する)ではなく自担(自分がメインで応援する対象)を選ぶことができるって、それはある意味取捨選択をしているので、誰でも大好きにはなり得ないな、と思っています。

私の場合は、推しは一人ではないので、単推しではなく「複数推し」で。
”少し興味がある、気になる”までを一般的な推しと含めて定義すると、「単に推しが多い」なんだろうな、と思います。
誰が考えたか「単(に)推し(が多い)」とも呼ぶようですが。

「その業界・世界が全体的に好きで、みんな頑張ってほしいと思っている」という側面がありながらも、「みんなを一人ひとりフォーカスして好きだとか、応援すると言っているわけではない」というのが、ホントのところでしょうか。

 


 

さて、「推し」という切り口であれこれ語ってみましたが、いかがだったでしょうか。

個人的には、珍しくHTMLタグまで少しいじって、若干きどった感じにもしてみましたが、一つ一つを取り上げるとやや主張的なものになり、押し付けがましくも感じる話題を、少しカジュアルに、オムニバス形式で書いてみたものです。

これはこうあるべき論ではもちろんなく、「”今の”私はこうですよ」というところで書いていますので、へーこう考える人もいるんだ、程度でご覧いただければと思います。

”今の”を強調しているあたり、少し経ったら変わっている可能性はとても大きいですのでね、そこは「オタクの性分」ということでご承知おきいただけたらと思います。

それでは。