つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ただ、そこにある

部屋の整理をしていました。
整理自体は嫌いではないのですが、なにぶん”不精”なもので、昔のものがそのままになっていたりもして。
玉石混交、ごっちゃ混ぜの空間。

部屋に一番あるのは、声優さん関連のものだと思うじゃないですか。
でも、一番数があるのはたぶん、コミティアで買い溜めた同人誌。
今読むことはめったになくて、どこか別の場所に保管してもいいはずなんです。
でも、そこにある
なんか、それが安心するんですよね。
片付ける踏ん切りがつかないというか。

部屋にある、最古の趣味のものってなんだろうと考えてみると、それこそCHEMISTRYのCDか、「最終兵器彼女」、”サイカノ”の漫画かもしれません。
それこそサイカノは高校のときに買ったものですから、それこそ20年前のものです。
で、今読むかというと、読まない。
読みたくなる衝動に襲われて読むことはたまにあるけれども、もちろん”一年に一度ですらない”くらい長いスパンで。
そのくらいであれば、押し入れか物置においておいてもいいくらいの代物で。
でも、まだそこにある

イカノってよくできていて、作者はある時期で読めなくなるだろうと考えてていて、あとがきに”意味のないものになったら、この本を誰かに譲ってください。”って書いてあるくらいなんですよね。
未だに譲れていない私。

 

人は、選択肢を選んでいく生き物じゃないかと思います。
ただ生きているだけでも多くの情報を頭に入れるから、その都度その都度選び取っていかなければならない。
だから、無意識に、沢山のものを捨てている。

でも、普段は意識しなくても、捨てきれないものってあるんです。
自室にただああって、普段は目にしないけど、捨てていない。
ただ、そこにある

同人誌のところで少し触れましたけど、たぶん安心なんですよね。
かつてハマっていて、今は自分のメインストリームにないけれど、捨てられない。
そもそも捨てる必要がない。
まだ自分の中にある、もの。

万が一「貴方を構成する要素はなんですか?」という質問を聞かれた場合、私はきっと困ると思うんですけれども。
答えるのに時間をもらえるのであれば、私は自分の部屋を見渡してみて、まだそこにあるものを、いくつか挙げると思います。