つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

活動に対して反応すること(今週のトラハモより)

色々な人が色々な活動をしています。
情報であふれかえっている現在、ややもするとその取り組みは埋もれてしまったり、反応せずに通り過ぎてしまったりするもの。
でも、そこで一声かけること、反応することって大事だな、と思ったりする今日この頃です。

この話は、何もファン活動に限った話ではなく、世の中に幅広く言えることなのですが、今週のトラハモでもこのテーマに近いトークがされていたので、ざっと紹介してみます。

 

―『どんなときにやりがいを感じるか』という質問に対して

天「褒められたときとかうれしいよね」
も「仕事的に特殊だよね
  ちゃんと反応が返ってきたりするのが見れるときはそう思う」
ナ「ありがたいことに、仕事に対してのリアクションがくる
  自分がやった活動がみなさんの生活に溶け込んでいるのがわかると私はやりがいだと思う」
天「感想もらえるとやりがいを感じる。
 ちゃんと伝わってるんだなって。
 挑戦することも多い 今までやってこなかった何か、役でも衣装でも
 よかったですと言ってもらえると『頑張ってよかった、挑戦してよかったー』と思う」
ナ「ピンポイントで褒められると『やった甲斐あったなー』と思う」
天「褒めるとき具体的に褒めてくれると嬉しい
も「意外と不安があってやってたりするから」
天「そう、意外と自信ないのよあたしたち 歌でもなんでもね」
も「だからいっぱい褒めてほしい」
天「ほめてー」
ナ「褒めるときは具体的に!」

(『TrySailのTRYangle harmony 第379回』より)

 何の気なしに繰り広げられた、彼女達のいつものトークなんですが、なんか個人的に感じるところがあってですね。
本当に大事な考え方が、この会話の中に折り込まれて居たように思いました。 

もちろん、なんでも絶賛すればいいわけではなく、微妙だったものはうーんと言うこともファンだと私は思っているのですが、彼女達が答えを出した成果に対して、反応する、リアクションをするということは、大事なことなんだろうな、と思いました。

 

それと同時に、ファン活動以外でも、このことは意識していきたいなと思いました。
すぐ近くで頑張っている人って、めちゃくちゃ沢山いるはずですから。

 


P.S.

こんな風にトークを振り返って色々考えられるのも、セカンドショットちゃんねるでトラハモだけ切り取ってYouTubeに2週間ほど上げてくれるようになったので、リピートで聞きやすく、だいぶ振り返りがしやすくなったというのも大きいです。
セカショさん、ありがとうございます。

そのがんばりを見てくれる人はきっといる

まだ、私がひよっこだった頃。

やる気はあるけど要領の悪いタイプだった私は、『理解せずに仕事をする』ことができず、工程の一つ一つにつまづいていました。
そんな状態ですから、評価も芳しくなく。

”努力しているのは分かるけど、それが成果に結びついていない。
 早く仕事に慣れて、戦力になってくれ”

そんなことを2年くらい言われ続けていました。

もちろん、仕事はできるようになりたい。
でも、体が、能力が付いていかない。
求めても得られない。 

そんな時に、こんなことを言われたのを、今でも覚えています。

『何もしてないわけじゃなくて、努力はちゃんとしてるじゃない。
そのがんばりを見てくれている人はきっと必ずいるから、焦らず自分のやりかたでやっていけばいいよ』

と。

その努力は無駄にならないから、驕らず、腐らず、そのやる気を持ち続けてがんばれ。
そんなメッセージだったんだろうと思います。

綺麗事かもしれない。
見方によっては、ドン底に突き落とされている人にまだ『頑張れ』と言っているように見えて、よくないのかもしれない。

でも、私みたいな人間って、愚直に前に進むことしか能がないタイプなんですよ。
特に社会に出たてだったこの当時は。
ここで「がんばらなくていい」と言われていたら、かえって仕事を休んで働くことから逃げていたかもしれません。

 

今になって、この言葉の重さをますます感じるようになりました。
私たちが思っているより、私たちは意外とみられているものです。
自分自身も、自分より若手の人の様子をよく見ていたりします。

そのがんばりを見てくれている人って、ちゃんといるんですよ。
きっといる。
その証左というにはおこがましいですけど、私が希望していた分野の職場にいるのも、たぶんよく見てくれていたからこそなんです。

たしかに、人事はヒトゴトなんですけど、どこの人事も悔しいけどよく見てます。
たぶん、よく見ていない会社は現存していないと思います。
それだけ、「ヒト」って大事なんです。
 

無理にならない範囲で、自分のやりかたで努力を積み重ねること。
驕らないこと。
腐らないこと。

努力は報われないことの方が多いと言いますが、ちゃんと血肉になってます。
大丈夫です。
積み重ねてきたものは、ちゃんとそこに存在する。

 

全てのがんばる人にエールを。
そして、努力を見るような立場になったときは、少しでもその努力をくみ取って、少しでも生かす手伝いができるような人になっていたいですね。

 

「夏川椎菜のCultureZ」がとてもよかった

昨日、というか今日の深夜1時から始まった、夏川椎菜さんがパーソナリティを務める2時間の動画付き生放送ラジオ、文化放送夏川椎菜のCultureZ」がとてもよかった。

遅い時間帯で聞きづらい人もいるとは思うのですが、今はradiko(ラジコ)のタイムフリーでも聞けたり、YouTubeの切り抜き動画などもありますので、一人でも多くの人に、一度は見て、聞いてほしいなと思いました。

思ったことなど、下につらつらと書いて行きます。 

www.joqr.co.jp

 

そのニュースを知ったのは、3月中旬のことでした。
夏川椎菜佐野玲於、『CultureZ』新パーソナリティに決定』

news.mynavi.jp

脊髄反射で「やった!」と喜んだことを覚えています。

夏川さんは、去年の4月、プロ野球が開催できなくなって影響が出てしまった『文化放送ライオンズナイター』の特別番組夏川椎菜のナンス オブ ミュージック』という2時間の生放送のパーソナリティに大抜擢。
ゴールデンタイムの放送に、声優ファンにもなじみ深い(?)ライオンズナイターということもあって、世の中すべてが沈み込んでいた時期に、ひと筋の黄色い元気を届けてくれました。

www.agqr.jp

今回の抜擢は、そこで2時間の生放送を見事成功させたことも大きな要素だったのかな、と思っています。 

 

放送開始直前、ヒヨコ(群)(ひよこぐん。夏川さんのファンの総称)を大きな衝撃が襲います。
”生放送の映像がYouTubeで流れるらしい”
”生電話でナンちゃんとおはなしできるらしい”
本当なのか釣りなのかわからない混濁した状況の中、寝ながら見ればいいやーと考えていた私は一気に覚醒してしまいました。
このラジオ、そんなに甘くない。

そうして始まったラジオ。
『初めてエナジードリンクを飲んでしまった』という気合の入れようでカフを上げ忘れた夏川さんは、構成作家であるちゃんこ氏を従えながら「マーベル」「SCP財団」「滝川クリステル」といった軽妙なワードを用いながらトークを繰り出し続けます。
この日がソロデビュー4周年だった夏川さんは、ファンの間で広まったハッシュタグ #夏川椎菜ソロデビュー4周年 にも感謝しながらソロとしてのデビュー4周年について振り返るなど、ファン思いのファンサぶりも発揮。
そして5年来のナンスファンという女子高生の女の子との生電話で興奮しながらトークするなど、ナンちゃんらしさ全開で2時間があっという間でした。
(つるまうは途中でバタンキューしてしまい、続きはラジコさんに頼っています)

さて、実にいつもの夏川椎菜さんらしい内容ですよね。
そう、これって、『CultureZ』という月~木曜までの帯番組の中にいながら、実質的に縛りがないんです。

まさに、毎週月曜日、動画付きの2時間の個人ラジオが放送されているという、とんでもない状態なんです。
おもわず、『ヒヨコ群、これ耐えられるんか・・・?』とつぶやきましたけど、ファンにとっては嬉しすぎて卒倒してしまいそうな、そんな番組なんです。

そして、こんな縛りのない番組で自由にやらせてもらえる機会なんって、ホントないわけで。
声のお仕事をしている他の人にとっても、このラジオはある意味で羨ましい番組じゃないかなと思いました。

 

このラジオを聞いていて思ったんですが、ナンちゃんのトークスピードって、かなり軽快で早いですよね。
でも、そのスピード、最後まで全然落ちていないんですよ。
ご本人も言っていましたが、もしかするとこのテンションは、深夜には元気すぎるのかもしれません。
でも、このマシンガントークを、2時間継続できる人って、限られると思うんですよ。
ややもすると一歩引きがちな控えめユニットであるTrySailにおいて、その三角形を引っ張っていっている「エンジン」とも評されることのあるナンちゃん。
その馬力が、ここでも見事に発揮されているなあと感じました。

 

このラジオは、きっと楽しいと思っていました。
それは、去年の特番「ナンスオブミュージック」がそうだったこともあって。
ただ、個人的には、その想定をはるかに超えていった。

もしかすると、このお仕事はナンちゃんにとって、思った以上に大きなプラスになるかもしれない、と思いました。
声優ファンや、楽曲を好きな人だけでなく、ラジオを好きで聞いている人や、BGM替わりに聞くことが習慣になっている人にも、間違いなくその魅力を広めている。

ラジオパーソナリティは、雑学豊富で様々な話題に対応できる人が面白いと言われます。
そして、この「CultureZ」も、聞いていてまちがいなく楽しかった。
それは、きっと彼女がいろいろ歩んできた9年間があるからこその深さだと思うんですね。

 

なかなか、リアタイは難しいかもしれませんけれども。
せっかく、後からでも聞けるので。
一週間のうち2時間は、ナンちゃんに耳を委ねようかなと思っています。

www.youtube.com

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気持ちを”生かしておく”こと

本当のタイトルは、『気持ちを こ ろ さないこと』だったのですが、漢字で書くと色々弾かれたりするかもしれないなあと思って、ポジティブな言い回しにしてみました。

先日書いた『本当の音』にも少し繋がるのですが。

 

今の世の中、『ストレス社会』と言われて久しいですよね。
私なんかは、幼い頃からそんな言葉をよく聞いていて、まさにストレス社会でしか育ってきていない世代かもしれないなあと思っていたりもします。

働くことなんかその最たる例で。
きつい職場ならストレスしかないでしょうし、望んで就いた仕事だったとしても、思い描いていた理想と現実のギャップに悩んだりする。
イメージどおりだったとしても、多くの人が関わるわけで、そうすれば少なからずストレスは生まれるものです。
色々な摩擦を避けるために、自分の気持ちを殺しながら、表情をなくして労働に向かっていく、そんな人も多いんじゃないか、と思います。
もし、それでダメージが減るのなら、仕事はそれでいいと思うんです。

 

ただ、最近、趣味とか好きなものの分野でも、「あれ?」と思うことがあったりして。

本当に好きなもののはずなのに、素直に喜べなくなっていたりする。
自分が取っている立ち位置の関係で、少しウッと心にくるものがある。
『これって、自分の感情を殺してないか?』
そんな自問自答をすることが、ままあります。

 

でも、趣味ぐらいは気持ちを殺さずに、好きなように楽しんでいいんだと思うんですよ。
好きなものは好きだと堂々と言ったっていい。
自分の立ち位置なんか気にしなくていい。
いつも対峙している人が褒めたっていい。
少しくらい退かれたっていい。

それを縛るルールなんかないし、自由です。

 

スタンダードが安心するのは、わかります。
そこにいれば変なそしりも受けないし、つまはじきにもされない。
でも、それはややもすると、人の顔色をうかがいながら生きることになる。
本当は心にエネルギーをもたらしてくれるはずの、趣味の領域ですらも。 

なので、もう少し好きは好きと言っていいんじゃないかなと思いました。
具体的に何が、ということじゃなく、全体的な雰囲気の話でした。

  

最後に。
どんな形であっても、心からの『好き』という思いって、誰かに届くものです。
きっと届く。
少なくとも、みんなが思っている以上には、強く届く。

そんな感情を、結実(けつじつ)を、もっと見てみたいなと思いました。

本当の音~AZUSA TADOKORO LIVE 2021「Waver」を見て~

田所あずささんの配信ライブ「Waver」を見ました。

配信があるとも知らず、たまたまTwitterで知ったこともあり、ちゃんと見ることができたのは、最後のほうだけで。
MCで、『やりたいことと求められていることは違うとか言われたりする中で、苦悩しながらも新しいセルフプロデュースアルバムを作り上げられた』というお話をされていて。
それが心に響いて、遅ればせながら、最初からライブを見させていただきました。


自分の人生ですから、誰もが、自分がやりたいことをやればいいんです、ホントはね。
ただ、人は人と関わりながら生きていく生き物ですから、”完全に自由”なことなんか、できなくて。

例えば、私のこのブログは『Twitterの140字で書けない本音を綴る』という目的でできた発信媒体です。
でも、文字数をたくさん書けるから本音も書けるかというと、それは違って。
見てくれた近しい人が不快に思うかもしれない。
今いる場所からはじき出されてしまうかもしれない。
意図しない拡散がされてしまうかもしれない。
そんな思いも逡巡して、最初の目的は達成できていなかったりします。

プロでもない、縛りがあるはずもない、どこにでもいるごく普通の(※一般男性ではない)オタクですら、こうなんです。
本職の表現者の大変さはうかがい知ることすらできませんが、”とんでもなく大変だ”ということだけは、わかります。


実は、気になって、アルバム「Waver」は、少しだけ聞いていたんです。

私のころあずの印象は、「運命ジレンマ」です。
その曲が刺さって、ライブにも行きましたし、あの”タドコロック”が真骨頂だと思っていた。
その後、”遅まきのプロデューサーデビュー”を経て、最上静香としての歌唱も知った。
やっぱり方向性としては、その延長線上にある認識でした。

ただ、セルフプロデュースアルバム「Waver」の話を耳にして。
方向性がガラッと変わった曲だよということで聞いてみて、その世界観もいいなあと思ったんですよね。

www.youtube.com


音楽を聴くのは好きですけど、「この曲はこういうジャンルで」「この曲はこういう技術的なよさがあって」みたいな説明はできません。
ただ、Waverの楽曲には、田所あずさというその人が注ぎ込まれているというのは、わかって。
文章や言葉じゃ伝えられないものも、音楽で伝えることができる。

言葉にできない本音は、音楽に乗せて伝えてやる。

今日のライブは、まさにそれだったと思います。


不意打ちだったかもしれない。
でも、『配信ライブを見た感じ』が、全然しません。
現地ライブか、配信じゃねえんだな。
そこにどんな魂があるかなんだな、と改めて思いました。

やりたいことと求めていることは違う。
「求めていること」を相手に投げたこともある身としては、耳が痛い話です。
でも、そうなんですよね。
素質は優れているはずの新人野球選手が、コーチの指導を聞き過ぎて、自分の良さを殺してしまって大成せずに引退してしまうとか。
ままある話です。

なので、これは表現者じゃなくてもそうですが、すべてYESという必要はないんです。
ましてや、高みを目指して表現を追求していっている人であれば、その姿勢を見せるだけで、ファンはついてくると思う。

ファンが求めるだけの100%の存在になんて、ならなくていいですよね。
自分も相手もその”直接でないやりとり”を通じて成長して互いに高みに進めればいいし、その活動で多くの人に元気が届けられれば、それでいいんじゃないかな、と思います。

考え方は人それぞれですが、私はそういう考えです。

 

”本当の音”を、勇気を持って発信したころあずに、静かな拍手を送りたいなと思いました。
いつか、本当の意味での”本当の音”を、会場で聞きたいですね。

 

 


P.S.

実は、今日はころあずのライブがなくても、『本当の音』という内容で書くつもりだったんです。
ただ、そこに飛び込んできた『Waver』の熱にあてられてしまったのと、この話を書くにした方がわかりやすいかな、と思ってこのような内容になりました。