つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

セルフプロデュース

セルフプロデュースって、パワープレイだと思っていたんですよ。
自分の中で「こうしたい」という確固たるイメージがある。
それを様々な技能を持った人と意見を闘わせながら、時にはわがままを通したりして、自分のイメージ通りのものを作り上げていく。
実際、このスタイルの人もいると思いますし、そのくらいパワーが強くてストイックな人でないと、自身をプロデュースするのって、難しいと思っていたんですよね。
特に、役割を周りから与えられることが自然な世界では、なおさら。

 

ただ、それとは少しアプローチの異なるセルフプロデュースを目にすることがあって。

与えられた役割は縁もゆかりもないもので、その場所では自分中心のパワープレイができるわけでもないのでその枠組の中にはいるのだけれど。
その枠の中を自分色に染め上げて、自分の空間にしてしまう、というものでした。

少し前に流行した『置かれた場所で咲きなさい』のひとつではあるんですけれども、そういう咲き方も実際にあるんだな、と気付かされました。

 

今、トガれないじゃないですか。
表に出る人も、裏方だってそう。
尖ることは表面ではほんの一瞬、一刻だけチヤホヤされたりするけれど、後から考えてみたらよいことはなかったりする。
そんな雰囲気の中で、我が道を行くセルフプロデュースをできる人はすごいですし、精神的にも強いなあと思うし、無理はしすぎないでと思うものなんですけれども。
置かれた場所の中で個性を発揮するというセルフプロデュースもあるんですね。
長期的にみたときには、もしかすると、あまり禍根を残さずに「自分」という形を丁寧に作っていけるのはこちらなのかもしれないですね。

 

そんなことを思った今日この頃でした。