つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

出せない手紙

本当はもっとラフでファニーな話とか書きたかったのですが・・・
でもこれは書きたいと思っちゃったからしょうがない。


ある声優さんが、Twitterで、
『ファンレターの数が多いことはアピールになるので強い』
と言われたそうで、それが少し話題になっていました。

一瞬、ん?と思ったのですが。
よくよく考えたら、私たちの会社や学校でもいいと思います、やたらご意見箱とか、アンケートとか、お便りとかを募集していませんか。
あれって、ある意味でのマーケティングなんです。
例えば、アンケートの結果が仕事に影響するって、芸能業界に限らず、どの業界でも普通にあることなんですよね。

ということで、これはある意味そのとおりなんだと思います。
どの世界でも、数字を持っているのは強いし、武器になります。


ただ、こうも思ってしまうんですよね。
そのお手紙って、誰のために、何のために送っているのかな、と。

手紙は、どうしても伝えたい思いがあって、読むかどうかも分からない相手に向かって、『届け・・・!』と思って送るものだと、私は思っています。

幸いなことに、私の周りには、ファンレターを書く方が多いです。
でも、そのなかで打算的にお手紙を書いている人って、たぶんいません。
こういうことを書きたい、伝えたいと思いながらうんうん推敲して。
それでもなかなかまとまらなくて。
結局お手紙を送れなかった。
そういう経験をされている方を、何人も見てきています。

お手紙を送るのは、ファンになったその人のため。
それは間違いないことです。
でも、それって
『お手紙の件数を増やして注目してもらおう。そうすれば事務所の人にも認められて人気が出て行くだろう。それが相手のためになる』
ということじゃ、ないはずなんですよね。

お手紙を送るのは、けっこうハードルがあることだと思います。
だから、無理に送らなくてもいいと思います。
書くけるなと思って、筆が走って、それを相手に読んでもらうことに納得がいって、はじめて出せるようなもの。
だから、無理矢理に出す必要は無いし、”自分はお手紙じゃない、ラジオ番組にメールを送る方が楽だ”という人はその方法で思いを伝えればぜんぜんいい。
そこまで自分を押し出したくないけど応援したいという人は、Twitterでいいねやリツイートする、それでもいいんです。
人それぞれの応援の仕方がありますし、そこにはっきりとした正解はなく、裏返せば全てが正解です。


お手紙に込めるのは、真心だと私は思います。
その真心が積み重なって、それが結果として数として表れれば、それはそれでいいことですよね。