つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

イベントは不要不急かどうかのジレンマ

去年、緊急事態宣言が出たとき。
それこそ外出するのも必要最低限、という感じでした。
趣味や娯楽は我慢するのは仕方ないよね、という感じで。
だから、イベントとかも不要不急だってのは、納得していたんですよね。

 

それが一年弱経ってみて、今回の緊急事態宣言。
「イベントを開催したり、参加したりすることが不要不急ですか?」と問われたとき、私はどちらと明確に答える自信がありません。

 ここ一年で、コロナについてわかったことは、とんでもなく少ないです。
ただ、どうやら飲食時に飛びやすい飛沫や、粘膜にウイルスがついて体内に取り込んでしまうのがまずいというのはわかってきた。
なので、100%防げなくても、要所を押さえておけばリスクは減らせる、というのは感覚としてあるんじゃないかと思います。

そして、GoToなどを旗頭として言われてきた『経済』の話。
いくら、生活に密着していたり、ライフラインじゃなくても、そこで働いて生計を立てている人はいるわけで、その人たちの暮らしを守らなきゃいけないってのも、まあわかる話ですよね。
そこで、お金を配ったりGoToをやったりしたわけですが、それと同時に、緊急事態宣言をきっかけに引き締めたはずだった社会のルールも、”条件付き”でゆるめてきた、というのが去年の後半の流れです。

これも、改めて言う話でもありませんが、緊急事態宣言2020と緊急事態宣言2021は、名前こそ同じですがかなり違います。
完全版と廉価版くらいの違いです。
廉価版なので、無印のものに比べたらできることはかなり少ないのに、くさっても鯛じゃないですけどくさっても緊急事態宣言ですから、同じものと捉えられてしまう。
実効性が乏しい理由の一端はこれです。

 そして、もう一つは、前に書いた、対策がうっすらとわかってきたことと、経済をある程度回さないとみんなの暮らしは守れないということ。
そして、自粛を強いられてきて我慢できない、普通の生活に戻して、という思いがみんな強い、ということなんです。

 それを踏まえたときに、イベントって不要不急なの?と。

政府が出している今回の基準からすると、イベントって『やっていい』んですよね。
だって人数制限とコロナ対策の徹底は言われているけど、やるなとは言われてないんですもの。
なので、今イベントが中止になっているのは、主催側の自主規制に近いんです。
その裏には、イベントでコロナが出たときに会社のイメージが悪くならないかとか、金銭面でどこまで保障ができるかとか、そういう判断なんかもあって。
イベントを開催できているところに大手が多いのは、そのあたりもあるんだろうと思います。

ああだこうだいっても、今が普通の状況でないってのは、わかります。
ただ、あまりにも方向性がしっかりしてない。
あとは急。

 

なので、お偉いさんには、ちゃんと判断してもらって、きちんとした判断をしてほしいなあと思います。
難しいでしょうけど、それの行く先を判断するのが政治なので。