つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

「SNOW」というバイブル~SNOW18周年に寄せて~

「SNOW」というPCゲームが世に出てから、18年が経ちました。

個人的には『ここまでにこの作品を越えられた作品が存在しない』と言えるくらいの、バイブル。
ええ、いわゆるエロゲですけど、「そんなこと言ったらFateもなのはも出自はエロゲじゃい!」と言い放ってしまいます。
どんなジャンルでも、いいものはいい!

ということで、今日はSNOWについて、とりとめもなく語ります。

f:id:tsurumau_yuki:20210131203358j:plain

 

泣きゲー」と呼ばれる作品に触れたのが、この、SNOWが初めてだったんですよね。
当時は展開もわからず、ぽちぽち読み進めていて。
澄乃編の最後で泣きゲーの洗礼を浴び、旭編でボロ泣きし。
Legend編で崩れ落ち、しぐれ編で何かが決壊し。
オーラスの桜花編で温かい涙を流す。

作品の全体に、恋愛と家族というテーマがあって。
単に色恋沙汰ではなく、人生まで含めて筋が通っている。
そんな内容が心にぐさぐさ刺さって、その破片が今でもまだ残っている。
そんな作品でした。

f:id:tsurumau_yuki:20210131204045j:plainあづまゆき先生によるコミカライズ)


キャラクターに魅入られたのもあります。
SNOWのキャラクターは性格的にも本当にもう皆良いキャラばかりなのですが、とりわけメインヒロインの雪月澄乃(CV:川澄綾子/韮井叶)が可愛くてですね。
ふわふわしていて天然、だけど家庭スキルは抜群で、芯がものすごく強い。
そんなあんまん好きの女の子。
彼女は今でも私の”俺の嫁”に君臨し続けています。

イラストを担当されたのは飛鳥ぴょん先生。
現在目立った活動をされていないのが残念ですが、ものすごく好きな絵師さんの一人です。

 f:id:tsurumau_yuki:20210131203607j:plainコトブキヤ「SNOW 1/8 雪月澄乃」)

PCゲームは単なる小説ではないので、演出も大事。
演出面も抜群にいいのがSNOWの特徴の一つで、ゲームのウインドウ内に雪がガンガン降ってきます。
当時はPCが重くなるという弊害もありながら、これが物語が進めば進むほど雰囲気を出していて、とてもよかったんですよね・・・

 f:id:tsurumau_yuki:20210131203857j:plain

音楽・BGMは、全編I've soundが手掛けているのですが、素晴らしい曲ぞろい。
2003年の曲なので、色あせていてもいいはずなのですが・・・全く色あせない。
今考えてみれば、全体的に自己主張はさほど強くない曲ばかりなんです。
それでも、印象に残り続けて、聞くと泣かずにはいられない曲が何曲も・・・

主題歌についてもいい曲ぞろいで、ボーカル曲4曲のうち「SNOW」「雪のかなた」「ふたりの足跡」は松澤由美さんさんが歌われています。
そう、あの「YOU GET TO BURNING」の松澤さんです。
パワフルに歌い上げられています。

残りの一曲であり、物語の印象的な場面にかかるため涙腺崩壊必至の「空の揺りかご」は、確かPC版だとクレジットはなかったはずなのですが、これもとても名曲です。

なお、コンシュマー版ではFateのセイバー役でもお馴染みの川澄綾子さんが歌っていることになっております。(お察し)

 

ちなみに、SNOWには場所のモデルとなった地域が二つ存在しています。
一つは、地名や温泉地としてのモデルとなった、和歌山県田辺市龍神(当時は龍神村)。
日本三美人の湯のひとつで関西の奥座敷とも呼ばれ、高野龍神スカイラインが通っていることで高野山からの観光客も多いです。
もう一つは、実際の風景のモデルとなった、京都府南丹市美山町(当時は美山町)。
「かやぶきの里」としても有名で、地域コミュニティの取り組みも注目されている地域です。

好きが高じて、両地域に聖地巡礼に行ったりもしています。
龍神村のほうはなんと2回も。
ただ、これだけで終わらせたくないので、また何度か足を運びたいと思っています。

f:id:tsurumau_yuki:20210131204716j:plain(2010年 龍神村にて)

f:id:tsurumau_yuki:20210131204808j:plain(2013年 美山町にて)

f:id:tsurumau_yuki:20210131205109j:plain(2019年 龍神村にて)




とりとめもなく語ってしまいました。
このままいくといつになっても終わりませんので、今年はこの辺で終わりにしたいと思います。

私のバイブルであり続けているSNOW。
当時から熱しやすく冷めやすい性格だったので、まさか、こんなに長く好きでい続けることができるとは思っていませんでした。
ただ、ここまで来たらもう、たぶん最後まで好きで居続けるんじゃないでしょうか。

素晴らしい物語を産み出してくださった方と、それにかかわってくれた人すべてに感謝しながら。

SNOWは今でも、私のバイブルです。