応援している人の結婚を機に『推し切った!満足です』と言える人ってすごいなと思いました。
これ、書こうかどうか迷ったんですけど、本当に純粋に感銘を受けたというか、すとんと納得したので、あえて。
特定の方を誹謗したり、貶めたりする意図は全くございませんので、どうか生温かくお読みいただければ。
アイドルとか声優さん、そもそもで行ってしまえば女優さんも最たるものだと思いますが、一般的に結婚すると「〇〇ロス」みたいな現象が生じます。
それはある意味「そうだよね」と納得できる反応で。
だからこそ、そのカウンターみたいな形で
「応援している人の結婚は喜ぶべき」
「結婚しても応援し続けます!」
みたいに"反応"することが、正しい・・・というか、無難というか。
ファンとしてあるべき対応、というような雰囲気?が、いつしかでき始めたような気がします。
一時期、結婚で心が荒れてしまったファンが逆に誹謗中傷に走ってしまったり、過激な行動に出たことへの反動から、逆のベクトルの動きになっていったような気がしています。
その人の人生を考えれば、祝われてしかるべきなんです。
おめでたいことですし、そもそも表舞台の人とファンは交わることがないわけで、それに物申したりすることは、まず意味がない。
ただ、ショックはショックなんですよね。
沈んだその感情まで嘘だ、ふさわしくないという人がいるなら、こう返してしまうかもしれない。
「それって、本当に好きだったんですかね?」と。
これは、パーソナルな部分と、その人が生み出すコンテンツを切り分けられているかどうかという要素もあって難しいんですけど、パーソナルな部分まで、結婚後に応援し続けるって、常に矛盾を抱えているようなモヤモヤがあって。
結婚する前、パートナーができる前は、ファンが支えていたんだと思うんですよ。
実態はともかく、表に見えている構図としては。
ただ、ご結婚されてお相手がいる場合って、その人を一番支えられるのは、旦那さんとか、奥さまとかだと思うんですよね。
そういった、より身近に、とてつもなく強い味方がいるのに”ファンでいる”ことが、常にバランスがよくわからない天秤を常に気にしながら慎重に平衡に保っているような、そんな気がして。
どこかバランスを欠いていることはわかりながらも、心の一部分を麻痺させながら推し事をしていたんだなあと、今となっては思います。
そんなことを考えていた矢先に、冒頭の「推しの結婚によって、”推し切って”ファン活動を完結させた」方を知って。
すごいなあと、思ったわけです。
推し切ったといっても、一切応援しなくなるとか、そうではないと思うんです。
好きなコンテンツは好きなままでしょうし、そんなにガラッとは変われない。
ただ、その人を人として好きでパーソナルな部分を応援していてという、そのスタンスをしっかり”完結”させる。
そういうことなんだろうなあと勝手に思っていて。
それが良い方法なのかどうかは、それぞれどう考えるかで、正しい・間違ってるという話じゃないとは思うのです。
ただ、個人的には、ものすごく納得がいくというか、明快で後腐れがないなあと思って、ものすごく腑に落ちました。