つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

クサビ

人と人との何気ない会話や、文字でのやりとりが、その後の人生に大きな影響を与えることがあります。

 

最初は関心が無かったものが、誰かに言われたことで意識の中に残って、その人以上にその話題を気にするようになる。
誰かに言われたことが、そう思われたくはないと思ってそこから逃げる選択肢をとるようになる。
逆になにくそと思って自分の道を突き進む。

そんな、何の気なしの一言、ひとワードが、誰かの意識を変えていく。
最近の流行では『ナッジ』というそうですが、どう考えてもそれが良い方向ばかりではなく、悪い方向に働くことも相当あるんじゃないかと思って、個人的には

『クサビ』

だと思っています。

 

私はおそらく、その”クサビ”を生成してしまう方でもあって。
何かにつけて一言言わないと気が済まないですし、困ったことに人の行動にわりと関心がある。
そして、特に文字ベース(テキスト)で見たときに、謎の”圧”みたいなものがやや強めなんですね。
たぶん、”クサビ”を放ちまくっているんだろうなと思います。

その反面で、やや目立つというか”鼻に付く”感じの印象も持たれやすいので、楔を打ち込まれるといった感覚を受けることもあったりします。

 

自分の意見を言うことについては、とても大事なことだと思っていて。
少なくとも、今の日本には言論や表現や思想の自由があるわけで、不和を避けようとして何も言わなかったり、イエスマンでいること、忖度をしてしまうことは、なんか勿体ないんですよね。
だから、主張していいし、自分が思っている本音は曝け出していいと思っています。

ただ、その中で、それが誰かの背中を撃つことになっていたら、それはそれで本末転倒だなとも思います。
そのバランスは、究極的に難しいんですけどね。
とことん磨いていくしかないですし、経験を積みまくっても100%ではない。

 

適度に自分の意見を言いながらも。
どうせクサビを打つならマイナスの方向ではなく、プラスのクサビを打ちたいものですね。

これは、自分への言い聞かせも兼ねて。