イベントには行けなかったので、近くの個展に行ってきました。
毎年行っていた美大の芸術祭も去年は軒並み中止だったので、久しぶりの芸術鑑賞に。芸術を長らく見ていないと、その感性も鈍ってくるのかもしれないという不安も少しよぎりましたが、興味深い展示だったので、楽しむことができました。
昔から、芸術にあこがれがありました。
圧倒的なエネルギーで、見るものの感情を動かしていく。
そんな、なんだかよくわからないものへの、憧憬。
でも、残念ながら、芸術の才能は私には現れませんでした。
図画工作がおまけで3、美術に至っては『2』をたたき出したことがある不器用さ。
思いつきはするのですが、それを実行する力のなさには定評すらあります。
あるとすれば、かろうじて文章を書くこと(それを含めていいものかどうか分かりませんが)と、書道くらいのもので。
それですら、いまや筆ペンで書いてますから正道ではありませんけどね。
そのくらい、私にアートの術は身につきませんでした。
ただ、今思えば、アートの持つ力を見せつけられてきた人生だったようにも思います。
”サブカル”と呼ばれるアートだって、括りでいえば『メディア芸術』。
アートやデザインが世界を変えてきたのを、まざまざと見てきた。
そう考えると、私はアートの力を信じているんだな、と思いました。
きっかけがあって行きはじめた美大の芸術祭では、本流の芸術にも触れられたし、現代アートの幅も広がった。
観光についてもそうで、観光地には膨大なアートやデザインが組み込まれています。
それを”ただの旅行好き”として、ある意味のフィールドワークとして取り込むことはできた。
今まさに関心のある領域だって、普通に『メディア芸術』というアートなんです。
アートの力って、やっぱりすごいんですよ。
私はたぶん、アートの分野でクリエイターになることは、なかなか難しいでしょう。
向いていないと思います。
ただ、アイディアを出したりしながら、そのデザインをコーディネートしたり、総合的に調整していくことはできて、それについては、今ものすごく身近なところにあります。
今日の気付きは、自分が『アートの力を信じて疑っていない』ということを知ることができたこと。
これは、自分固有の武器ではないけれども、そういう軸や視点を持っていることが何かに役立つかもしれないな、と思いました。