オタクは気付いたらなってるもんだし、自分で「やめる」とかは決められない。
私はそう思っています。
オタクと言われるような趣味活動って、幼いイメージが付きまといましたよね。
特に、10年以上前なんかは今よりそれが色濃くて。
『子どもが夢中になっているのを大の大人が何を・・・』みたいな見方がされていたように思います。
ただ、そこからオタクが市民権を得てきて。
『オタクはカッコいい』と言われるケースが、驚くべきことに出てきたりする。
もはや、オタクは『子どもっぽい趣味』ではなくなったんです。
私自身も、中学や高校のときの趣味は
『大人になって働き始めたら、過去のものになってしまうんだろうなあ』
と思っていました。
ただ、それから15年以上が経つわけですけれども、案外、趣味って変わらないものです。
対象が変わったり、マイナーチェンジをしたりしますけれども、柱はそんなにずれてない。
そう考えると、趣味って一生ものなんですよ。
人生の大きな転換点で、趣味がガラッと変わることは、もちろんあるけれども。
今の趣味を、一生持ち続けることだって、普通にあると思う。
あとは、どう付き合っていくかですよね。
毎度書くことですが、人間はコンピュータではないので、気分が浮き沈みするんですよね。
だから、趣味に対して、ずっと同じような熱量でいることは、極めて難しい。
その感情の揺れの中で、疎遠になっていってしまう趣味もあると思います。
それはそれで、仕方ないことだと思う。
なんでも一期一会なので。
ただ、もし趣味と長く付き合っていくのであれば。
そこに強い縛りは設けず、自分の感情や距離感が揺れ動くことを当たり前だと思って、近づいたり、離れたりしながらその趣味と向き合っていくのがいいと思います。
さて、最初の話に戻って。
何でこんなことを書いたかというと、「歳を取ってオタクでいることに違和感を覚える」みたいな話を見かけたからなのですが。
確かに、それはあり得ることだと思います。
でも、それって自分がその趣味を嫌いになったんじゃなくて、その人自体の環境が変わったからだと思うんですよね。
年齢が上がって、より仕事で重要な役割を任されるようになったりとか。
結婚して家庭ができたりとか。
たぶん、自分の感性ではなくて、それ以上に優先しなければいけないことができたとか、そういうことだと思うのです。
無意識に、色々天秤に欠けているんだと思うんですよね、私達は。
そのあたりって、ちゃんと合理的に判断すると思うんです。
だから、いつまでとかは、ない。
オタクって、ある程度周りの意見に耳を傾けず、好きなものを好きって言うことじゃないですか。
だから、世間一般の声はあまり考えなくていいと思うのです。
私達がオタクでなくなるのは、自分で「オタクじゃなくなった」と実感したときです。