つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ほんとうのインフルエンサーとは

人から影響を受けることが多いです。
興味を持ったらあっちにフラフラ、こっちにフラフラしますので、「言われんでもわかってるわ!」という感じかもしれませんけども。
”良い”と言われたものを無条件にいいと思うわけではないのですが、新しく知ったものに飛びつくことをあまり躊躇しないので、そのあたりが「フットワークが軽い」と言われたりする所以(ゆえん)なのかなとも思います。

 

影響を受けるとか、影響力がすごいというと、「インフルエンサー」と言われる存在が最近では話題になります。
昔でいうところの「オピニオンリーダー」みたいなものだと思いますが、その人が言ったものがすぐ売り切れたり、何か大きなムーブメントが起こったり、ましてや世論に影響したり。
とにかく、その影響の”大きさ”が注目されたりします。

 

我が身を振り返ってみると、表舞台に出ている人はインフルエンサーに含まれる側面があって、確かにその影響ってのは大きいかもしれないです。
ただ、影響を受けるのって、それだけじゃないですよねと。
例えば、身近なSNSの知人からの影響で何かを知ったり、自身が動くきっかけになったりって、結構あるんじゃないかと思うんです。

 

私たちは、何も『”影響力が大きいから”影響を受ける』わけじゃないんですよね。
自分の中で情報を噛み砕いて、最もだなと思えば取り込むし、合わないなと思えばスルーする。
それは自分が好きな人だったとしても同じで、全否定はしないまでも、当たり障りのないような反応をして「何もしない」という選択肢をとったりすることが往々にしてあります。

 

その意味では、身近なところからの情報って意外と大きくて。
身近であればお互いのパーソナルを知った仲だったりしますし、趣味・趣向が元々近かったりもする。
例えば、「オタク文化に偏見がない」とか、「声優を知っている前提で話せる」とかですね。
今では普通ですけど、昔は殆どありえなかったことで。
それを確かめるためにビクついていた時代って、あるんですよ。
そのくらいのことで。
今の世の中になって、そういったことがとてもやりやすくなっていて。
だからこそ、”強力な口コミ”になりえるんです。

 

例えば、普段から好き勝手なことを言っている私ですが、とある応援している声優さんや、その番組についてさんざんつぶやいていたところ、その番組や声優さんはまだまだメジャーではないんですけれども、
「今日はその番組がある日だ」
とか、
「その方応援をされていますよね」
と、SNS上でやり取りがある方に少し知ってもらえていた、ということがありました。
私は大きな影響力を持つ人ではもちろんないのですが、普段つぶやいていることが、身近な人には結構大きな情報として伝わっているんだな、と思ったりしました。

 

インフルエンサーって、influenceにerをつけた単語なので、本来は「影響力の大きい人」って意味合いは、そんなになかったはずなんです。
influeceの意味が「影響(力)」で、erで「~する人」になる。
日本語で訳すと「影響力”のある”人」と”のある”が付いてしまうので、『影響力というアビリティがある』というイメージになってしまうんですけど、影響する人なら、別にその大きさってどうでもいいはずなんです。

 

ということは、私達一人ひとりも、誰かにとっての「インフルエンサー(影響力の大きさは問わない)」なのかもしれないんですよね。

 

なので。
好きなものやことについて積極的に話題にしていくことって大事だなと思います。
例え反響が少なくても、何かにつながるかもしれないので。
それが良いものであれば、それでも十分、広がっていきます。

 

 

 

話は飛びますが、多くの人が見るコンテンツを作っている人に『見る人はだれをイメージしていますか?』と聞いたことがあって、こんな答えが帰ってきました。

身近な何人かをイメージして、その人が見て楽しいかどうかで考えている。
例えば、家族とかね。
多くの人をイメージしてものを作っても、それだと宙ぶらりんになっちゃう。
実態がないところに向けて作っても、本当に面白いものはできない。
だから、身近な誰かが笑ってくれれば、それがいいものになるんだよ。

これって、大事なことだなあと思って。
漠然とのときもあるし、具体的に誰かを思い浮かべているときもありますけど、私もこの話を聴いてから、誰かをイメージして文章を書いたりするようになりました。

知らないうちに、自分が誰かのインフルエンサーになれていたら、いいですね。