つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

声優さんと朗読劇と

前に書いたような内容ですが。

 

 

声優さんは『自分で仕事を作れない』仕事だといわれます。
これは、別に貶めているわけでもなく、実際に声優の大塚明夫さんが著書の「声優魂」で書いていることで、他のベテラン声優さんも、そういった話をされているのを見聞きしたことがあります。
”何においても、台本に書かれている役割を演じることが全てだ”、といったような意識なのかな、と思います。

現在、声優さんは、アニメに声を当てたり、ナレーションをする以外のお仕事も増えました。
ラジオ、動画付き番組、アーティスト活動など・・・
その活動をマルチタレントのようにとらえる見方もありますが、それも声優という職業がひと言で定義できるものではなく、それぞれがそれぞれで才能を広げていった結果、声優という定義が玉虫色に見えるようになってきた、ということなんだろうと思います。

 

個人的に一つ、声優さんに期待しているコンテンツが、『朗読劇』です。
とはいえ、朗読劇のみのイベントを生で見たことは数えるほどなんですけど。
声優さんの採用を存分に発揮しながら、”演じる”という場面を生で見ることができるという素晴らしさがあるんですよね。
朗読劇に取り組む声優さんも、だいぶ増えてきた印象があります。

その中で、朗読劇に参加するだけではなく、朗読劇を書く側、ある種の”作家”として活動する声優さんも増えてきました。
それはまさに『作る側』。
自分では仕事を作れないといわれてきた声優さんも、作る側にもなれるんです。

シナリオを書こうとすれば書ける人は、少なくないかもしれません。
そういう道を通ってきた人って、表現者ではちらほら聞いたりしますし。
ただ、声優業と言えば多忙だったり、体が資本と言われていたりして。
『声優の本業をこなしながら、並行して台本が書ける』能力が求められるんですね。

しかも、声優も文筆もいずれもアウトプット。
アウトプットするためには、それなりのインプットが必要になります。
その二つを同時にアウトプットするには、相当なエネルギーが必要で、すごいことだなあと思います。

自分でお話が書けるというのは、将来的にも継続して声優を柱としてお仕事ができるというところにもつながっていくので、そういう志向を持った声優さんは素敵だなと思いますし、末永く声優をやってほしいな、と思います。

 

そんなこんなで、前のブログの焼き直しみたいになってしまいましたが。
同じ内容を書いちゃいけないわけじゃないので、改めて書いてみました。