つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

振り返ればリサイタル

「LAWSON presents 第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」の感想です。

『これは贅沢な一人カラオケとは御本人の弁。
今日はただただ、その感想を書きます。

内容に合わせ、歌手の名前には敬称をつけていませんが、すべて(敬称略)ということでおねがいいたします。

 

会場に入って驚いたのは、ステージの豪華さでした。
第二回も、装飾はあった気がする。
でも、雰囲気のあるレトロでシックなステージに、オレンジの電飾と頭上にはシャンデリア。
どう考えても、”ヒトカラ”のレベルではない。
それでも雨宮さんが『カラオケ』と言ったらカラオケなんです。

そして、もう一つ触れたいのは、“ハコの小ささ”。
ばっきゃろー、2000人入るホールが小さい箱だって?と憤るのは説明を聞いてからにしてくだせえ。
私のイメージには、どうしてもTCSがありました。
”The Crearest SKY”。
幕張メッセ、イベントホール。
それに比べれば、小さい。
ただ、それは、決してデメリットだけではなく。
故に、声はよく届くし、響く。
この、カラオケ「リサイタル」という枠組みに、ピッタリの会場でした。

今回、ご用意された席は、一階の後ろのほうと、夜は最後列。
表情はほぼ肉眼では見えませんでした。
それでも、今回は歌を聞きに来たので、あまり気になりませんでした。

 

一曲め、自身の持ち曲、雨宮天「Emerald」、初披露。
リサイタルを念頭に作られたのがよくわかった。
このリサイタルでぐっと好きになった曲かもしれません。

そこから、中森明菜十戒と、山口百恵、昼はいい日旅立ち、夜は「プレイバック part2」
今回歌われた曲の中では唯一この十戒だけ知らなくて、後に「北ウイングよりも有名」と総ツッコミを受けました。
いい日旅立ちも、プレイバックも、それこそ幼少の頃から知っている曲。
旅行の際、東海道新幹線に乗ることが多かった私は、それも懐かしく思ったり。
プレイバックは、サビの振り付けが自然と出ましたね、百恵さんのライブに行ったことすらないのに。
みんなに知られている楽曲のすごさを改めて感じました。

続いて、大橋純子たそがれマイ・ラブ、そして沢田研二時の過ぎゆくままに」
有名ではあるけどその中では馴染みは薄いゾーン。
たそがれマイ・ラブは青天井で知ったのに近かったですが、原曲の良さを残しながらも”雨宮天の歌”になっていました。
ジュリー曲は、そういう選択肢があるという可能性を広げる選曲でしたね。

まんをじして、松田聖子「瞳はダイヤモンド」
松田聖子さん好きの声優さんは多く、多くの声優さんが様々なイベントでカバーされていて、それこそ甲乙つけがたいのですが、天ちゃんらしい歌だな、と感じました。

衣装替えで、ピアノの荒幡亮平さんによる演奏、雨宮天「irodori」
もちろん声は出ないのだけれども、その曲が演奏されているとわかった途端、客席全体に鳥肌が立つような雰囲気。
ピアノプレイも素晴らしかったし(個人的には昼のアレンジのほうが好みでした)、赤く照らし続けていた照明が最後に青く変わるのがとてもよかった。

ここから、ピアノのみ伴奏の歌唱ゾーン。
髙橋真梨子「for you…」、続けて徳永英明「レイニー ブルー」
圧巻。
・・・でもその二文字だけで片付けてはいけないので、ここは個別で語りたい。

髙橋真梨子さんの曲は、基本、いい曲しかありません。
ご本人の歌を聞いてわかるように、こちらの心に直接届く素晴らしい歌声で。
ましてや、for you...。
選曲の時点で、よくないわけがありませんでした。
天ちゃんが、心を込めて、とても丁寧に歌っているのがわかりました。
会場全体に対して・・・では、たぶんありません。
「会場にいる人全員、一人一人に、個別に歌いかけている」
「あなたが欲しい」というフレーズが、心を鷲掴みにしました。
勘違いしてはいけないのは、もちろんわかっているけど。
それでもなお、一瞬、そんな勘違いを想起してしまうくらいに。
でも、あなたのファンとしての応援がほしいのだと、想い留めて、次の歌を待ちました。

レイニー ブルー。
前日にブログで”いたずら”を仕掛けた天ちゃんの、おそらく一番わかりやすかった予告であろう一曲。
私は「壊れかけのradio」がとにかく好きで。
おそらく、イントロを聴くだけで膝から崩れ落ちると、思う。
そして、今回の選曲は、レイニー ブルー。
ぴったり。
雨で、青で。
ご本人も言っていたけど、徳永さんのリスペクト、そして、全開の雨宮天まで、明らかに歌い分けていて。
しっとりと歌いあげるのだと思っていたら、ここまで力強く、一転最後に儚さを残すレイニー ブルーになるとは。

テンさんではない天さんが歌うテレサ・テン「つぐない」
これも幼少の頃、それこそ車のカーステレオで繰り返し聞いていた曲の一つ。
”愛をつぐなえば別れになるけど こんな女でも忘れないでね”というフレーズが、あのころから、今にいたるまで、頭にこびりついて離れない。
今この曲を、天さんが歌うことを、色々な思いを逡巡させながら、感慨深く思いながら。

ヒトカラとは?とその設定を忘れそうになるラストスパート。
杏里「悲しみがとまらない」に、泰葉「フライディ・チャイナタウン
”I can't stop the loneliness”という出だしが印象的な、内容はポップではないはずの『かなとま』(勝手にに略すな)が、こんなにボップなナンバーになるとは。
最初から最後まで、客席から同じテンポで鳴り続けるクラップを指揮棒に、ステージ上で歌い踊る”青”。
あれ、これライブだよね?(カラオケです)
その勢いのままにイッツソーフライディ・フライディ・チャイナタウン
楽曲も、中の人もパワフルな一曲で、会場の熱気は最高潮に。

ラストナンバー、雨宮天「情熱のテ・アモ」
テアモの意味、届きました。

 

ストレートに、とても楽しかったです。
私は根っからの歌謡曲好きなので、まさに『顧客が本当に必要だったもの』でした。
しかも、これが、ただ本人がやりたいだけの、
雨宮天さんの一人カラオケをのぞきに来ているイベント」
だということ。
とても、とてもいい関係性のイベントだったな、と思いました。

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余談ですが、「これは私の布教活動だから」という天ちゃんの策略のとおり、今回うたわれた歌謡曲の原曲を聞いて、どちらかというとしっとり繊細に歌い上げるイメージだった徳永英明さんが、レイニー ブルーではわりとパワフルに歌っているという新たな発見があったりしました。
そしてやっぱりfor you…はいいぞ・・・