今日は歌の話です。
KICK THE CAN CREWの「アンバランス」。
少し長めですが、冒頭の歌詞を引用してみます。
一応、これでも一番のサビに入る前の、メロ部分だけですが。
見えるモノ全部 見させてくれ
聞ける音全部 聞かせてくれ
行かせてくれ 言わせてくれ
もう少しガキでいさせてくれよ
肩ひじ張って また意地張って
はたから見てたらかなり身勝手
もし 間違ってたって知らねぇ
オレは未完成でも光ってる
歌詞だけ見ると、ずいぶん尊大なものの言い方だと思うかもしれません。
子どもだなあと感じるかもしれません。
自分のことしか考えてないなあと思うかもしれません。
でも、今の時代。
誰もが、何かと戦ってるんですよね。
ややもすると、自分の存在を丸ごと否定されかねません。
その時、この「身勝手」な考え方が、自分を生かしてくれることもあるかもしれないなと、ふと思います。
この歌が、明るくアップテンポで、まるで勝者のように歌われていたなら話は別。
ただ、この歌はそうではない。
もの悲しさたっぷりの、どことなく切なさをはらんだメロディ。
だから、詩がより刺さるのだと思います。
KICK THE CAN CREWが有名になったのは、2001年の冬の「クリスマス・イブRap」のスマッシュヒットでした。
これは山下達郎のカバーでしたが、その後に「マルシェ」「sayonara sayonara」「地球ブルース~337~」など、オリジナルの楽曲でもヒットを飛ばしていて。
2002年にヒットした曲の一つが、この「アンバランス」でした。
ちょうど、J-POPが熱狂的に盛り上がっていた、あの時代。
アップテンポの曲が多かった中で、アンバランスは、少し異質だったかもしれません。
暗い。
歌詞もハッピーとは言い切れない。
でも、その目は確実に未来を据えているし、そんな”陰”の雰囲気が、なんだか安心感がありました。
『マイアンサー No.1。』
尊大すぎるかもしれないけど、人は自分の答えでしか前に進んでいけないので。
自信をもって、マイアンサーを示していきたいですね。
まだまだ行くぜ さー答えな!