つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

覇権アニメぐんまちゃん

アニメ「ぐんまちゃん」が最終話を迎えました。

 

”いつも群馬の宣伝をしてる人”というイメージもあるかもしれない私ですが、ぐんまちゃんのアニメ化が発表された頃は、不安も正直ありました。
『最初に少しだけ話題になって、あとは全然話題に上らないんじゃないか』みたいな、マイナスのことも、正直頭によぎったんです。

というのも、これまでも群馬を題材としたアニメはいくつかあって。
あまり話題にならなかったり、なったとしても県内だけだったりして、全国的な人気にはつながらなかったんです。
唯一、最近で人気となったアニメは「日常」ですが、たぶん、舞台が群馬だとはあまり知られていません。

これまで、群馬には、「あの花」や「翔んで埼玉」のような作品がありませんでした。
古く言えば「頭文字D」はそうですけど、それも新しい作品ではない。

しかし、宣伝の段になって、少しずつ違和感をおぼえるようになってきました。
「あれ?今回は、ちゃんと宣伝しようとしている?」と。
ちゃんと群馬県出身の声優であるうっちー(内田彩さん)やちゃんゆい(小倉唯さん)を使って宣伝したりしていて、ただのお役所アニメとは少し違う感じになっていたんです。

そして、ぐんまちゃん役になんと温泉むすめなどで馴染み深い、それこそ”謎に草津温泉に詳しい”でおなじみの高橋花林さん(花林ちゃん)が起用され。
「これは本物だぞ・・・」と思い始めました。

 

役者は揃いました。

 

そして、1話を見たときに思ったのが「これはアリ」

ゆるふわの癒やしアニメになるかと思ったぐんまちゃんは、蓋を開けてみたらまさかの哲学系コメディアニメに。
制作しているのが、「クレヨンしんちゃん」などを作っている会社ということもあって、子供向けでもあり、更に上の大人に刺さる哲学的なところまでもリーチし、と。
思っても見なかった方向性で、暴れまわったぐんまちゃん。

確かに、今風のアニメではないかもしれません。
ただ、これはこれで、『確実に需要がある』
少し前にも「けものフレンズ」とかがあって。
画作りは全く違いますけど、感じは似てるかもしれませんね。

いろいろな紆余曲折はありましたが、贔屓目ではなく、一度もつまらないと思うことなく、最後までしっかり見させてもらいました。

 

日曜の朝になると、群馬県在住ではないアニメファンまで、#アニメぐんまちゃん のタグをつけて実況しているのが、嬉しくて、楽しかったです。

個人的には、いつも群馬県が誇る郷土かるた「上毛かるた」についてのbotつぶやきしかしないアカウント「上毛かるたbot」さんが、アニメ放送時だけはbotでなくなり、アニメぐんまちゃんについて

覇権アニメ始まった

とつぶやいてくれたりしたのが、驚きと同時に嬉しかったです。

 

ぐんまちゃんには原作者はいても原作の物語がありません。
ということは、裏を返せばこれから行かようにでも世界を広げられるということ。
ぜひ、2期、3期と続けてほしいですし、テレビドラマの相棒じゃないですけど、『1年のうち半年くらいは放映しているよ』みたいなアニメになってほしいなあと、切に願います。

 

最後に、制作に関わった皆さん、そしてキャストの皆さん、お疲れさまでした!