つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

今もアニメがゴールなのか

2000年代の中盤ぐらいですかね。
「オタク」(当時は”ヲタク”という表記が主流だった)が少しずつ評価されてきて、NHKなんかでも少しずつサブカルチャーが取り上げてきた頃。
そういったオタクコンテンツの”人気の出方”について、
「みんな、アニメ化がゴールだと気づいちゃった」
みたいな議論がありました。

確かに、あのときはアニメになると何でもかんでもプラスに働いていて。
その時の結論も「たとえアニメが失敗しても、原作は売れる」
みたいなものだったように覚えています。

それから、十数年。
アニメは今でも、ゴールなのでしょうか。

アニメ化が話題になるのは今も昔も同じです。
アニメ化することで”メジャータイトルの仲間入り”みたいな箔が付くことは事実で、それを目指しているコンテンツもいまなお多い感じがします。

ただ、その頃と違うのは、メディアの変化と技術の進歩。
テレビを見る人が右肩下がりになっていき、ネットメディアが盛り上がりました。
そして、デジタル端末が持ち運べるようになり、一人一台どころか一台以上持つような時代になり、ソシャゲも流行してきました。

それを踏まえると、アニメがゴールというよりは、アニメも一つの起爆剤となって、他のコンテンツに広がっていく、そんな色合いが強くなってきたのかな、と思います。
逆に、アニメが大成功したコンテンツは、別のゲームとかに手を出してコケてしまうことが増えたような気もします。
逆に、なんとかアニメまで粘って粘ってコンテンツを続けて、アニメの放送が終わった時点で動きが縮小してしまうコンテンツも。
アニメはそんなに当たらなかったものの、同時並行で動いていたゲームは新たな客層を引き寄せて、アニメもその後何度か再上映されることで人気を核出してきたコンテンツなどもあります。

それを踏まえると、全てがアニメに向かっていたのとは変わって、アプローチも多様化したってことなのかもしれないですね。

 

今やあらゆるものがアーカイブされていつでも見返せるような時代。
流行に寄り添うことは、作品を作ることでも大事ではあるのですが、やはりその時点で、内容として質の高いものを生み出していくことが大事なんだなとも考えさせられます。