つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ラジふぁぼ卒業に寄せて

先日、新人声優5人による平日夜の帯番組「ラジふぁぼ」が、一年間の放送期間を完走し、卒業イベントも含めて終わりました。
終わったと言っても、リスナーの気持ちが落ち着くわけがなくて、まとまった文章なんか書けるわけもないので。
思いつくがまま、筆が走るまま、無計画に書きなぐってみます。

 

”声優の平日夜の帯番組”。
この枠組のラジオに思い入れがある人は、少なくない気がしています。
過去にもいくつか人気を博したラジオはあって、それで更に人気が出たり、その枠組でのMCの間での結束が強かったりして。
いちばん有名なのは、文化放送の「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」になると思うんですけどね。
その後にも「FIVE STARS」があって、傍流になっちゃうかもですけど「Queenty♪」があって。
他局では、あみあみが「あみあみチャンネル ニューエイジ」を展開したりして。

でも、パッと思いつくのはそれくらいで。
なかなか大変なんですよね。
平日5日間、毎週、ラジオをやるというのは。
コンテンツ全体を通して近い座組でやっているところはないわけではありませんが、「声優の一人喋り番組」というくくりだと、かなり少ないと思います。
だから、その形で今やるんだ、というのは、気になったんですよね。

 

わりと「今年の1月から見はじめた」ということをちょくちょく言ってるんですけど、厳密には私、初回のスペシャルを見てるんです。
案の定、七海こころさんにも興味を持っているし、金曜日の並木さくらさんからは某”スペースクラフトの赤い衝撃”的な破天荒さを感じていて、そこで少し引っかかっているんです。
初回放送は、たぶん見た。

ただ、この番組はニコニコの有料チャンネルでの放送だったんですね。
この時点ではチャンネルには入らず疎遠になっていって。
ここから3か月くらいは、見ていないんです。

 

そして、大きなターニングポイントだった、今年の年頭。
いわゆる「中澤ミナさんを見に行ったら七海こころさんを推し増しして帰ってきた事件」こと、セカンドショット新春カラオケ大会です。
七海こころさんはこれが初イベントということもあり、その機会は見ておきたいなと思って現地に行って、見事に七海こころさんのファンになって。
勢いそのままにメールを書いてラジふぁぼに送って、チャンネルに入って…
そこから、木曜の放送は完全リアタイで視聴することになりました。

 

でも、リスナーさんみんなそう言ってましたけど、このくらいの時期って、あんまり曜日の垣根を超えたつながりって、そこまでなかったんですよね。
毎週の共通企画はあったけど、それぞれ5曜日の番組があるという感じ。

潮目が変わったのは、4月に行われた「ラジふぁぼ音楽祭」でした。
配信で画面に5人が集まることはあったけど、それはやはり画面の向こうの世界で。
たぶん、あそこでMC全員を見たって人が多かったのかもしれません。
MC側の方々もそうだと言ってたけど、私達もたぶんそう認識したんだと思います。
「あ、MCのみんなって、ちゃんとそこにいるんだ」と。

この後から、自分のお目当て以外の他の曜日を見始めたって人、かなり多かったですね。
この頃から、ニコニコのコメントでやり取りがあったり、Twitterでファンコミュニティが動いたり。
まさか、ここから卒業イベントまでぐっとファン活動が盛り上がって、コミュニティを中心に祝い花や寄せ書きなどの企画が、ここまでスムーズに立ち上がるとは思っても見なかったです。

 

ラジふぁぼのよかったところは、本当に「一人喋りの番組がはじめてです」という若手の声優さんで構成されていたこと。
画面に映るのはたったひとりで、目には見えないファンやリスナーと向き合う。
たぶん、こちらが思っているよりもタフでハードなお仕事で。
でも、それってものすごく成長のチャンスで。
彼女たちは、本当にこの一年間の成長がたくましかったんです。
その姿を、見守ることができて、伴走(奏)することができて、僥倖でございました。

 

他と比べてどう、という感想はなかなか言えません。
ましてや、それこそ全期間の全曜日をリアルタイムで見たわけでもなければ、そもそもしっかり見始めたのは1月の途中からです。
すべての曜日にメールを送っていたわけではなく。
他のラジオも聞いていたし、他のイベントにも行っていた。
だから、何をおいてもダントツだし、桁外れだったみたいな軽いことは言えないのですが。
それでも、今年に入ってからの存在感は、とても大きかったですね。
救われたし、癒やされたし、平日の夜の習慣に、リズムになっていました。

 

 

毎日そこにあったラジふぁぼが終わってしまったのは寂しい。
もっと見ていたかった。
でも、いつもそこにあって、あることが当たり前で、ありがたみを感じなくなってしまったら、そっちのほうがかなしいと思う。
そして、MCのみんなをそこにとど回せ続けるのも違うと思う。
だからこその、感動の卒業で、未来への船出だったんだと思う。

MCを努めた5人の声優さんに、お疲れさまと、ありがとうを。
それを支えた番組スタッフの皆さんに、同じくお疲れさまとありがとうを。
リスナーのみなさま、本当に色々ありがとう。

みんな、みんな、いい形で”卒業”できてよかったです。
そして、これで終わりじゃなくて。
進学だってするし、就職だってするし、同窓会だってあるんです。
まだゴールじゃない。

その機会を、楽しみにしています。


本当に、最後まで、温かいラジオ番組でした。
お疲れ様でした。