つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

0→1と、その先へ。

『見つけてくれてありがとう』

そんな言葉を聞く機会が、最近は増えたような気がしています。

 

”声優”は、どこからどこまでの範囲を指すのか。
なかなか難しいというか、誰も明示できない定義だと思います。
「アニメに出ていれば声優でしょ?」という単純明快な考えもあり、確かに1年で約200本新たなアニメが生まれ、声優人口も1,500人くらいだとすると、まあ適当な感じではあるかもしれません。
ただ、現実はそこまで明るくはなく。
人気の声優さんは5本も6本もアニメを抱え、反面アニメになかなか出ることが叶わない声優さんもいます。

そして、声優さんが声を当てるコンテンツはドンドン幅を広げ、ゲームやアーティスト活動、ラジオ番組にまで進出してきています。
個人的な感覚では、アニメーションに限らず、何かのコンテンツで主要またはサブ的な立ち位置で声を当てていて、それを主な生業にしている人であれば声優じゃないかという認識が漠然としてあります。

 

そもそも、”声優になる”ということが、登竜門として狭き門です。
事務所に所属することですら難関中の難関。
そこから何かの役を掴むのもさらに難関。
知名度が出たり、ましてや人気が出たりするのは、夢のまた夢。

かなしいかな、声優さんを応援する身としては。
0から1までの部分って、ほとんど応援ができないんです。
声優事務所に所属するところまではもちろん見ることができない。
所属しても、何かの役をつかんだり、何かのメディアで表に出ない限りは、私たちは認識することができない。
その人の人となりを、才能を、可能性を。

 

だから、0から1への難関を乗り越えたその人達を、”見つけた”事自体が奇跡なんです。
そして、その1を2や3に、10や100にしていくのは、私達の応援でできることでもあるんですよね。
0から1はできなかった。
それに比べたら、できることなんて天文学的に多いんです。

 

「こんなに広い世界で キミを見つけたよ」と歌った曲があります。
70億人もいる、この広い世界。
そこで自分が好きな人を、応援したいと思える人を見つけられるのって、とんでもなく低い確率のことで、奇跡的なことなんですよね。

だから、その先へ進むための応援をしていきたい。
そう思います。