少し前に、『「好きなことで、生きていく」は、『楽』なわけではない - つるまうかく』 という文章を書きました。
今回はそれのもっと個人的な話です。
私はわりと好きなものにのめり込むタイプで、そこにかける労力や時間はあまり気にしません。
なので、趣味の分野でも、感想を書いたり、ファンの数を広めようという動きをしてみたり、祝い花企画みたいなことをやっていたりします。
それは好きでやっていることで、計算して動いているというよりは、『好きだから気がついたらやってる』に近くて、基本的に全く苦ではないんです。
そんなタイプの私ですが、幸か不幸か、好きなものを仕事にできたことがあります。
一つは、好きな仕事でやる気が出て、それが上手くいったこと。
昔から企画を立てることに憧れがあった私は、運よく希望が通ってそんな仕事をすることになりました。
自分の中にアイディアのストックがあったのがよかったのか、仕事で詰まることもあまりなく。
また周りのメンバーにも恵まれて、限度はありましたが、やりたいことをやりたいようにやらせてもらっていました。
ここで身につけたことが、今でも生きていたりするので、本当に感謝しています。
そして、戻れるならもう一度、そこで勝負したいなあと思っているくらい、良い仕事でした。
もう一つは真逆で、漠然と好きだったものが、逆に苦手になってしまったこと。
これは、モチベーションとしては一つ目に比べたら弱いものの、なかなか珍しいものを扱うということで、ワクワクもしていた仕事でした。
ただ、そこで直面したのは、とことんなまでに「誰がやっても変わらない結果」と、あまり恵まれなかった周囲のスタッフ。
生き馬の目を抜かれた私は、屍のように日々を一刻一刻と過ごすことになりました。
なお、その仕事から離れた私は、今では苦手が消えました。
やっぱり、関わり方でした。
好きなものを仕事にするというのは、ハマればとても楽しいのですが、そうでないとかなり苦しい毎日になります。
そして、それがどちらに転ぶかは、やってみないと分からないんですよね。
そして、仕事自体が合うか合わないかと同じくらいかそれ以上に大事なのが、『人に恵まれるかどうか』。
本当に、組織は人で変わります。
風土も、雰囲気も、仕事の進めやすさも、ストレスの度合いも。
職場をうまく回していけるかは、ある程度自分の努力に依る部分もありますが、どうしようもないときも、もちろんあります。
ということで、好きで仕事を選んだとき、上手くいくかどうかはわからないし、メンバーに恵まれるかどうかも大きいので、好きだけで飛び込むのもなかなか難しいなあと思ったりもしています。