つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ファンでいることに資格はいらない

今日の昼間、ボソっとつぶやいたことについての反響は一切なかったのですが、自分で「ブログに書け」というオチ(※落ちてすらいない)をつけたのもあり、自分がスッキリするために書きます。

 

ファンになることのハードルが上がっている気がします。
それはコンテンツでもそうですし、人でもそう。
初めて知ったときは純粋に好きだったのが、その世界に足を踏み入れて、知れば知るほどしきたりだとか目に見えない暗黙の了解みたいなものがあって、最後はファンでいることに疲れてしまう。

ただ、誰かのファンになるって、誰でもあることで。
私のミウチの話をしますと、俳優さんや歌手のファンだったりします。
もちろん、コンサートや舞台に行くことはありません。
あくまでもブラウン管を・・・液晶画面だけを通した関係性。
それでも、『テレビに出ている人が好きでよく見る』って、それって立派な”ファン”なんですよ。

ファンでいることに、条件や資格なんて必要なくて。
もし必要なのだとしたら、それはきっと、ファン側が自分たちで縛ってしまっている、とも言えるんじゃないかと思います。

 これも表現の仕方が難しくて、ややもするとこの言い方に嫌いを覚える方はいると思うので、そこは『私(つるまう)もファン活動を積極的にやる側で、ちゃんと大勢のファンで何かを作り上げて相手に届けることの大切さは分かっている』という前提を免罪符に言わせていただければ幸いなんですけども。

『ファン』と『好きな人』の関係性って、あくまでも一対一なんです。

たとえば、気分が沈んでいるときに、好きなアーティストの曲を聴いて気分を上げようとする、ということはあると思います。
ただ、気分が沈んでいるときに、『同じ人のファンである誰々さんがこの曲を聴いているから、自分もその曲を聴いて気分を上げよう』みたいなことはない。
いろいろなことを踏まえて、多人数で成し遂げたほうがいいこともあります。
ただ、それは一つの手段であって、なんでもかんでもそうすればいいわけではなくて。

本来、その好きな人のために何かをしたいのであれば、大前提として法律に違反しなければ、またそれがハラスメント的なものになるとか致命的なNGがなければ、という最低限の土台の上では、何をやってもいいんですよね。
そこには、個人の考えやアイディアがふんだんに発揮されていいのだと思うのです。

好きの熱量はそれぞれだし、好きの表現もそれぞれだから、そこに貴賤はないです。 

 

さて、もう一つの話題、『目的の逆転』について。

何をかくそう、これは私が何度か通ってきた道です。
”次”は起こしたくない、そんな哀しい歴史です。

誰かが気になって、何かの作品が気になって、”少しファン”になります。
その時に、自分の根底の感情で好きになっていけばいいのですが・・・
まあこんな感じに好き勝手に文章を書いたり、ほんの少し表立った行動をする輩ですから、
『自分を定義付けしたい』
という、自己顕示欲が首をもたげてきます。

結果、どうなるか。
『自分はこの人のファンである』というレッテルを自分で自分に貼るようになり、ある種自己顕示のようにそのレッテルを”演じて”しまう。
結果、本当は好きだったはずなのに、”誰誰のファン”という”役割”を守ることにいっぱいいっぱいになって、本当の感情が何だったかわからなくなってしまう。
そういう状態に陥ります。

いや、好きなんですよ、もちろん。
ただ、その手段が、その人にストレートに向かない。
『その人関連ですごいと思われたい』みたいな、顕示欲に向いてしまう。

勿体ないんですよね。

私がよく
『単推しにはならない』
『TOを目指すことはしない』
『認知もいらない』
『そもそも棲む世界が違う』
と言っているのは、自戒も込めての部分が、非常に強いです。
少しでも気を抜いてしまうと、いともたやすく”厄介”になってしまうのがわかっているので。
少しでも長く、楽しく好きでいられるように、それは鎖でがんじがらめにしています。

 

長々と書いたにもかかわらず、うまく言語化できていません。
何かや考え方を否定するつもりはないのですよ。
ただ、どのエリアにいても、人と少しずれている私としては、同じ意見を言ってないと弾かれてしまいそうだな・・・みたいな怖さは少しだけ、常に抱えていて。
ただ、そうなってしまうのもわかるので、誰がいいとか、悪いとかは言えません。

まあ、言ってしまえば、”好き嫌い”の世界ですからね。
好きや嫌いは理路整然となんかできないし、証明できもしない。
そんな世界で、ファンコミュニティが出来上がっていることが結構不思議なことだったりもしますが。

まあ、”万病に効くという草津(温泉)の湯も、恋の病には効かない”と謡われておりますので、このあたりでひとつお開きといたしますか。