つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

灯台もと暗し

昔のことわざって、よくできていますよね。

灯台もと暗し』ということわざもありますが、好きなものに熱中していると、ものすごく身近にいながらその本質をだんだん見失っていくという逆現象が起こったりします。

”熱中”って、往々にしてそういうもので、没入していけばいくほど視野は狭まっていくし、細かいところばかり見るようになるし、度が過ぎると考えの排他みたいなところに繋がってしまったりもします。
少し離れているくらいの方が、物事を冷静に見られたりもするもので、ふと、そのことを全然知らない人に
「それっておかしくない?」
「これってつまりこういうことでしょ」
と整理した状態で話されたりして、『ハッ、そやった』と思い直すこともしばしばです。

 

灯台もと暗し』の由来なんかを調べてみると、これがまた面白くて。
灯台は岬にある灯台ではなく、燭台のことなんだそうです。
『”高い位置”から周囲を微かに明るく照らす燭台の真下(台座の部分)は暗い』とのこと。

近づけば近づくほど、闇。
ただ、クレバーな人は、燭台の台座の部分ではなく、ハシゴを立てたり構造物を組み上げたりして、火が燃えている高いところに近づこうとするのかもしれません。

なるほどなあと。

 

似たようなことわざに『恋は盲目』というのもあるなあと、ふと思いました。