つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

『東京へ行く』という小旅行

新幹線で1時間、鈍行で2時間。
それが、群馬と東京の時間的な距離です。

多い時期は、毎週のように東京に行っていました。
場合によっては、宿代をケチって、連日家と東京を往復したり。

東京に行っていた理由は、やはり「そこにイベントがあった」からです。
ただ、イベントだけが楽しみだったわけではありません。

東京って”異文化”なんです。
もちろん、群馬もいいものはたくさんあります。
でも、別の場所にあるものって、より魅力的に見えて。
普段は群馬にいる身とすれば、やっぱり東京は、魅力がたくさん詰め込まれたエリアでした。

東京に行くときは、食べ物も楽しみにしていました。
観光が目的ではないけれど、近くにある観光地や、行きたい場所にちょっと寄ったり。
行くたびに通う喫茶店ができたりもしました。

懇意にさせていただいているお花屋さんもあります。
私が今使っているカバンや小物には、上野のアメ横で買ったものがいくつもあります。
魅力的な人も、東京にはたくさん集まりました。

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行きの電車に載ってきてから、帰ってきて感想を書くまで。
イベントで東京に行くのは、まるで旅行でした。

 

 

少し昔の話をします。
私が初めて東京に行ったのは、2007年1月のこと。
当時は、限られた劇場でしかやっていなかった、新海誠監督の「秒速5センチメートル」を見に、シネマライズ渋谷(現在は閉館)まで行きました。

当時の私は、一人旅はおろか、人混みを歩くのも、人とコミュニケーションをとるのも、苦手どころか「ダメです、できません、ゴメンナサイ」という感じの人で。
人でいっぱいの道玄坂を、おっかなびっくり歩いたのを今でも覚えています。

でも、色々な恐怖に、秒速を見たい思いが勝って、実際に東京まで行きました。

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あれから10年と少し。
今はもう平然と、場合によっては寝っぱなしで東京に着いていた、くらいの気軽さで、東京に行くようになって。
東京に行くことは、普通のことだと思っていました。

ただ、今になって寂しく思うということは。
いつになっても、私にとって東京に行くことは、小旅行だったんだな、と。


また、東京に旅したい。