つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

ゲームバランス

子どもの頃、ゲームデザイナーになりたいと思っていた時期がありました。
ちょうどポケモンが大流行した頃とあって、当時はマンガ家と同じくらい人気があった職業なんですよ。
今で言うと、声優くらいの人気があったんじゃないかと思います。

 

普通であれば、ゲームを作ることもなく大人になって就職していくわけですが。
ネットで”CGIゲーム”と呼ばれるブラウザゲームが流行った時期がありまして、私はそのCGIゲームの運営をしていたことがあります。
元々配布されている”ゲームのひな形”を少し工夫して味付けを変えたり、(こちらは上手く行きませんでしたが)一からゲームを作ることもしてみたりしました。
アイディアだけは浮かぶタイプだったので、既存のシステムに新たな要素を大量に追加して、『これでどうだ!』という感じでてんこ盛りのゲームを作ったりしていました。
しかし、あまり人気にはなりませんでした。
なぜか。

ゲームバランスがとても悪かったからなんです。

 

設定が面白い。
バトルシステムが面白い。
その発想はなかった。
色々な人が、自らの思いを詰めて作るゲームは、本当に魅力的です。
ただ、その大半が道半ばで歩みを止めてしまう。
コレがまさに、ゲームバランスなんです。
ゲームの中で最も大事な要素と言ってもいいくらい。

どんなに面白いゲームでも、ゲームバランスが崩れていると、ゲーム自体がゆがんでいってしまうんです。
そうなると、長くゲームをプレイしてもらえなくなり、ゲームの参加人数もどんどん減っていき、活気がなくなっていく。

厄介なことに、”ゲームバランスの調整”というのが、非常に難しくて。
数値の設定を0.1変えるだけで、ゲームのバランスってガラッと変わってしまうんです。

ものすごく人気が出て、ずっと人気であり続けているゲームって、そのバランスが秀逸なんだろうなあと思っています。

 

ゲームに不満を感じたりするのって、たぶんゲームバランスが影響してたりするんですよね。
それを感じずにプレイできるようなゲームは、本当にもう、たいしたものだと思いますし、頭が下がりますね。