僕らは変わっていく 守りたいものが変わっていく
理解されない宝物から 理解されるための建前へ
おとなになるほど 後悔する生き物になる
でもね それでもね 見えるものがあるんだよ
音楽に救われる火曜日。
『自分らしさってなんだ?』
このドキッとする台詞で歌い出されるSUPER BEAVERの「らしさ」。
次に出てくるのが”人とは違う”で差を付けろ!で、さらに一段心を抉られる。
アニメ「ばらかもん」のオープニングテーマでした。
アニメで流れるのは一番まででしたが、そこまでだけでもこれまでもかというほど鋭さが歌詞に詰め込まれていて。
”快心の一撃”だったからこそ、今でも響き続けて、忘れられない曲になっています。
アニメが放送されていたの、2014年なんです。
それでも、今でも全然色あせていない。
少し、「ばらかもん」の話をさせてください。
主人公は才能のある書道家でしたが、自分で蒔いた種が原因で五島列島へ移り住むことに。
そこで出会った天真爛漫な子どもたちと触れ合う中で自分を見つめ直し、成長していく、というお話です。
23歳そこそこの主人公が、才能を持ちながら、おとなとこどもの狭間で揺れ動いていく姿は、当時の私にとっても非常に刺さって。
他人事と思えなかったんですよね。
今でも、第12話の「かえってきてうりしか」は、たまに見ることがあります。
そこで、SUPER BEAVERの「らしさ」。
ド直球だけど、痛いところを突いてくるけど。
逆に言えば、これを歌ってくれるってことは、とてもやさしい。
そんな歌です。
僕は君じゃないし 君も僕じゃないから
すれ違う 手を繋ぐ そこには愛だって生まれる
そういうもんさ
この後に続くのは「自分らしさってなんだろう」というフレーズ。
それだけ聞くと、後ろ向きで、内向的で、なかなか前に進めないような印象がありますが。
この曲をちゃんと最初から最後まで聞くと。
この
「自分らしさってなんだろう」
が、めちゃくちゃ前向きなフレーズに聞こえてくるんです。
自分らしさは作らなくていい。
今、この瞬間に、自ずと出てきた感情を、思いを、感覚を。
それを大事にしていけばいいんだと思います。