つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

アニメ「明日ちゃんのセーラー服」のエンディング

いいアニメーションでした。
「明日ちゃんのセーラー服」。

www.youtube.com

 

作品の雑感は前に書いたエントリでも少し触れていますけれども、”田舎から出てきた女の子がお嬢様学校に飛び込んで様々な経験を重ねていく”というある意味王道な設定を、とても丁寧に描いた作品で。
描写には細かさや少しフェティシズムさをにおわせる部分もありますが、これは「ゆゆ式」などを始めとした過去の評価された作品でもより質感を上げるために採用されていた手法で、物語そのものの味付けを大きく変えることもなく。
アニメにしたときの12話を通しての起承転結もしっかりしていて、さらに絶妙な演出という味付けがされている。
第12話は、ある意味11話までをしっかり観てきたことが前提となって描かれており、それゆえの大きな感動につながっていきました。

 

ここからはネタバレを含みますので、未視聴の方は踵を返していただくとして。
(過去記事のリンクでも貼っておきます)

tsurumauy.hatenablog.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 

12話は、体育祭の場面を順当には見せずに、後夜祭で明日ちゃんが演舞を披露する場面を丁寧に見せます。
そのダンスの中で、体育祭の過程や結果が描かれていくというなかなか憎い演出。
明日ちゃんがいかにクラスの仲間と関係を重ね、友だちをつくり、1年3組を一つに団結させて、応援してきたかが描かれます。
サプライズで伴奏をすることになった木崎さんの演奏に合わせ、明日ちゃんのダンスは続いていきます。

そして、更に鳥肌が立ったのは、バイオリン。
木崎さんがピアノからバイオリンに持ち替えて演奏を続行。
なかなかできる芸当じゃないというか、”木崎さんだから出来たこと”。
ダンスは佳境を迎え、会場を熱狂の渦に巻き込み。
最後、バイオリンを引き終えたものの片手に持った状態の木崎さんが、もう一方の手でピアノでアウトロを優しく奏で、演舞は終演を迎えます。

これは、本当にもう、伝説に残るシーンと言っていいと思います。

 

 

そして、今回私が語りたい一番は、そこじゃないんです。
タイトルに書きました、エンディングについて。

このエンディングは、アニメの1期が完結したという意味のエンディングではありません。
第12回、最終回が終わり、いつもなら明日ちゃん役の村上まなつさんが歌う「Baton」が流れるはずの場面。
流れてきたのは・・・


エンディングテーマ「はじまりのセツナ」

歌:蠟梅学園中等部1年3組

もう、鳥肌が立ちました。

これで「明日ちゃんのセーラー服」というアニメはひとまずエンディングになるんですけど。
明日ちゃんたちにとっては、ここからが「はじまり」なんだ。

それを印象づける、本当に素晴らしいエンディングでした。

www.youtube.com

 

1クールであまりにも纏まった素晴らしいお話でまだまだ余韻に浸りたいので、すぐに2期!とは言いたくないのですが。
この素晴らしい物語の続きのセツナを、いつか見れたらいいなあと思いました。

 

制作スタッフの皆様、そしてキャストの皆様。
本当に素晴らしい感動を、ありがとうございました!