つるまうかく

群馬在住ヲタクのネット書斎

一点突破

わりと、一点突破だなあと思います。

 

私なんかは、能力は極めて低く、
”足はつま先立ちし、腕も限界まで伸ばして、なんとか社会に出れている”
ようなもので。
普通に見えたり、ややもすると少しデキる人のような、良すぎる方向で評価をいただくこともありますが、実態はそんなことはまったくなく。
背伸びしていないと、社会で行きていけない。
そのくらい、推し並べて能力が低調なタイプなんですね。

 

その中で、おそらく自らの武器になってきたのが、一点突破で。
全体で勝負したら、確実に勝てないので、不器用なりにも少しは得意なところにリソースやエネルギーを集中させて、そこから突破を図るという戦法を多用してきました。
平均化すれば一般にも満たないものが、力を一転に集めることで、突破力を持つ。
極端なイメージを持たれがちなのは、おそらくそこで。

このスタイルの弊害は、突破力を持つかわりに、バランスが非常に悪いということで。
好き嫌いがはっきりする。
また、何でもできる天才のような、凄く強いオールラウンダーの方が見たら、肩肘張って能力以上のことをやっているのがわかってしまう。

そういったリスクが有りながらも、自分がある意味の爪痕を残すには、特徴的に生きていくには、やはりこの”一点突破”とい生き方が、モアベターなんだろうなと思います。

 

将棋でいうと、香車みたいなものです。
ただし、”成れない香車”。
敵陣に攻め込んでいったとしても、金と同じに器用に動ける『成香』にはなれない。
それはよくわかっています。

でも、だからといって常に前にしか進まなければいいというわけではなくて。
将棋でも、真っ直ぐを睨むことだけで力を発揮する香車もいます。
前に歩兵を置いたまま、歩兵がいなくなってしまったときに役割を果たせる香車もいます。
いざという時に、まもりから串刺しにする香車もいます。
使い方、使われ方で、『ただ前に進むだけの駒』ではなくなるのです。

 

人間、完璧な人間はいないし、正解なんてない。
皆に好かれることも無理だし、無難に生きようとすると自分が後回しになる。
自分がどのように行きたいかを考えながら、それに会うようなスタイルが見つけられると、目の前の明るさが少し増すかもしれませんね。